腹筋だけでぽっこりお腹がムキムキに?そんなうまい話はありません
腹筋だけで脂肪を減らすのは難しい
「腹筋を続けるだけで、ぽっこりお腹が引っ込んでシックスパックになった!」というネット記事や動画を目にしたことはありませんか?
ぽっこりお腹がシックスパックになった比較画像まで付いています。
なんだか、頑張れば自分のお腹もシックスパックになるような気がしてきますよね?
しかし、実際に腹筋を始めてもシックスパックになる人はまず居ません。
いつまで経ってもぽっこりお腹のままなので、あきらめて腹筋をやめてしまいます。
それもそのはず、腹筋だけで脂肪を減らすのはとても難しいのです。
脂肪と筋肉は別の細胞
脂肪と筋肉を区別できていない人は多いです。
中には、「脂肪が筋肉になる」や「筋肉が脂肪になる」と勘違いしている人もいるのではないでしょうか?
脂肪と筋肉は、まったく別の細胞です。
脂肪が筋肉に変わることはありませんし、筋肉が脂肪に変わることもありません。
では、腹筋をすることで脂肪と筋肉はどうなるでしょうか?
腹筋は、筋肉を大きくするための運動です。
脂肪を大きく減らしてくれることはありません。
つまり、どれだけ腹筋を頑張ったとしても脂肪が減ることはありません。
厚い脂肪の下にある筋肉が鍛えられるだけなのです。
腹筋だけでシックスパックになるのは、お腹周りに脂肪が付いていない人だけです。
腹筋の消費カロリー
「腹筋でカロリーも消費されるはずだから脂肪も減るはずだ!」という意見もあるかと思います。
では、腹筋で消費されるカロリーを計算してみましょう。
腹筋の身体活動の強度は「2.8METs」とされています。
体重50キロの人が、腹筋を1時間した場合の消費カロリーはどれくらいでしょうか?
体重50キロの人が、腹筋を1時間した場合の消費カロリーは「147kcal」となりました。
脂肪1キロは「7,700kcal」と言われています。
腹筋だけで脂肪1キロを落とすのに、どれくらいの時間が必要でしょうか?
腹筋だけで脂肪1キロを落とすのに、約52時間かかる計算になります。
1日に1時間の腹筋をしても52日間かかってしまいます。
お腹周りの脂肪だけがピンポイントで減る訳ではありません。
実際には、もっと長い時間がかかってしまうでしょう。
腹筋の消費カロリーだけで脂肪を落とすのは難しいと言えます。
参考:国立健康・栄養研究所 改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』
腹筋にも一定のダイエット効果はある
腹筋をすることで消費されるカロリーはとても少ないです。
とはいえ、腹筋にも一定のダイエット効果はあります。
つまり、腹筋をすることでお腹周りに脂肪が付きにくくなる効果があります。
これ以上、お腹周りに脂肪を付けないようにするために適した運動と言えます。
ぽっこりお腹をムキムキにするには?
では、ぽっこりお腹をムキムキにするにはどうすれば良いのでしょうか?
答えは簡単で、「お腹周りの筋肉を鍛える」と「お腹周りの脂肪を減らす」を同時に行えば良いのです。
お腹周りの筋肉を鍛える
お腹周りの筋肉を鍛えるなら、腹筋やプランクがオススメです。
自宅で出来る運動なので、時間があるときにいつでも行うことができます。
間違ったフォームでやると腰を痛めてしまう原因になります。
腰を痛めないように、正しいフォームで続けていきましょう。
お腹周りの脂肪を減らす
脂肪を減らすためには、食事を見直すことが一番大切です。
脂肪を減らすための食事の基本である、「低糖質・低脂質・高タンパク質」な食事を心がけていきましょう。
また、GI値が低いものを優先して食べることも有効な方法の1つです。
体の中でも腹筋の脂肪は落ちにくいです。
長期戦を覚悟して、根気強く脂肪を減らしていきましょう。
まとめ
- 腹筋をしても、ぽっこりお腹は引っ込まない
- 脂肪と筋肉は、まったく別の細胞
- 腹筋の消費カロリーは少ない
- ぽっこりお腹をムキムキにするためには、「お腹周りの筋肉を鍛える」「お腹周りの脂肪を減らす」を同時に行う
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