ボディビルダーやマッチョの筋肉は、「使えない筋肉」と言われることがあります。
筋肉ムキムキなのにパンチ力が弱かったり、走るのが遅かったりスタミナが無かったりと、見た目とのギャップが指摘されることが多いです。
そのため、心無い人に「使えない筋肉」だと馬鹿にされるのでしょう。
今回は、「ボディビルダーやマッチョの筋肉は使えないのか?」について考えていきます。
ボディビルダーやマッチョの筋肉は使えないのか?
結論から言えば、ボディビルダーやマッチョの筋肉は「使える筋肉」です。
「ボディビルダーやマッチョの筋肉が使えない」と言っている人は、あの人達のトレーニング風景を見たことがあるでしょうか?
ボディビルダーやマッチョ達は、例外なく筋トレの上級者でもあります。
何十キロもするダンベルを片手で持ち、100キロ以上のバーベルを持ち上げたり担いだりして、ほとんど毎日のように自分の筋肉を鍛えているのです。
そんな重さを持ち上げてしまう筋肉が、使えない筋肉のはずがありませんよね?
当然ながら、一般人はもちろん、格闘家やスポーツ選手にも負けない筋力を持っています。
では、なぜボディビルダーやマッチョの筋肉は「使えない筋肉」と言われるのでしょうか?その理由を考えていきます。
ボディビルダーやマッチョの筋肉が「使えない筋肉」と言われる理由
ボディビルダーやマッチョの筋肉が「使えない筋肉」と言われる理由について考えていきます。
「使えない筋肉」と言われてしまうのは、主に次のような理由があるからでしょう。
【その1】鍛えている筋肉の種類が違う
実は、筋肉には大きく分けて「速筋」と「遅筋」の2種類筋肉があるのです。
速筋は白く見えることから「白筋」と、遅筋は赤く見えることから「赤筋」と呼ばれており、それぞれの筋肉の特徴は次のようになっています。
ボディビルは、「筋肉がより大きくて脂肪がより少ないか?」や「筋肉の大きさやバランスがとれているか?」などを大会で競い合う競技です。
つまり、ボディビルダーは、大きくなりやすい「速筋」をメインに鍛えていきます。
反対に、大きくなりにくい「遅筋」を意識して鍛えることは皆無と言っても良いでしょう。
必然的に、「スタミナが無い」という特徴を持った「速筋」のみが発達した筋肉になってしまうため、格闘家やスポーツ選手と比較すると「すぐにバテる」という印象を持たれてしまいます。
筋肉が大きいのに、すぐにバテるというギャップから「使えない筋肉」と言われてしまうのかもしれません。
【その2】専門分野が違う
当たり前ですが、格闘技やスポーツで活躍するためには「訓練」と「経験」が必要です。
例えば、ボクシングであれば「強いパンチを打つための訓練」や「早いパンチを避けるための訓練」を繰り返し行っています。
一流のボクサーが正しいフォームで打つパンチは、一般人が打つパンチの3倍以上の威力があると言われています。
ボディビルダーやマッチョのように、いくら相手よりも大きな筋肉があったとしても、何年も専門的な「訓練」と「経験」をしてきた人に勝てる訳がありません。
ボディビルダーやマッチョがの打つパンチよりも、細くて小さな体のベテランボクサーが打つパンチの方が威力があっても当然だと言えます。
反対に、ボディビルダーやマッチョの専門分野は「ウエイトトレーニング」や「体づくり」です。
いくら世界で活躍する一流の格闘家やスポーツ選手でも、「ウエイトトレーニング」や「体づくり」でボディビルダーやマッチョに勝つことはできないでしょう。
【その3】プロテインについての誤解
プロテインのことを「筋肉増強剤」だと勘違いしている人は少なくありません。
その人達からすれば、プロテインを飲んでいるボディビルダーやマッチョは「筋肉増強剤を使っているから筋肉が大きい」と誤解しているのでしょう。
これは途方もない誤解で、プロテインは「筋肉増強剤」などでは無く、人間の体に必須な「タンパク質」という栄養素を効率よくとれるようにした食品だと言えます。
ボディビルダーやマッチョがプロテインを飲むのは、タンパク質の「筋肉の材料になる」という役割を期待してのことです。
しかし、タンパク質をとるだけでは筋肉は大きくなりません。
筋肉を大きくするためには、「筋肉に大きな負荷をかける」ということが大切です。
つまり、キツイ筋トレという相応の努力をした結果として、ボディビルダーやマッチョは大きな筋肉を手に入れていたのだと言えます。
ボディビルダーやマッチョは、決して楽をして筋肉を手に入れた訳では無いのです。
そんな努力の結晶である筋肉が、「使えない筋肉」であるはずがありません。
ボディビルダーやマッチョの筋肉は「使える」が万能ではない
ボディビルダーやマッチョの筋肉は「使える筋肉」だと言えます。
とはいえ、大きくなりやすい「速筋」をメインに鍛えているため、スタミナが無いというデメリットがあることも事実です。
例えば、マラソンや走ることが多いスポーツでは、活躍することが難しいかもしれません。むしろ、筋肉が付いている分だけ体重が増えるので、不利になることもあるでしょう。
そして、いくら筋肉があったとしても、何年も「訓練」と「経験」をしている専門分野が違う人にはさすがに負けてしまいます。
反対に、ボディビルダーやマッチョの専門分野である「ウエイトトレーニング」や「体づくり」では、どんな一流の格闘家やスポーツ選手でも勝つことはできません。
ボディビルダーやマッチョの筋肉は「使える筋肉だが万能ではない」ということです。
まとめ
- ボディビルダーやマッチョの筋肉は、「使えない筋肉」と言われることがある
- ボディビルダーやマッチョの筋肉が「使えない筋肉」と言われるのは、「鍛えている筋肉の種類が違う」「専門分野が違う」「プロテインについての誤解」などの理由が考えられる
- ボディビルダーやマッチョの筋肉は「使える筋肉」だと言えるが、スタミナが無いというデメリットがある
- ボディビルダーやマッチョの専門分野である「ウエイトトレーニング」や「体づくり」では、どんな一流の格闘家やスポーツ選手でも勝つことはできない
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