見せかけの筋肉?ボディビルダーやマッチョの筋肉は使えないのか?

ボディビルダーの筋肉

ボディビルダーやマッチョの筋肉は、「使えない筋肉」と言われることがあります。

筋肉ムキムキなのにパンチ力が弱かったり、走るのが遅かったりスタミナが無かったりと、見た目とのギャップが指摘されることが多いです。

そのため、心無い人に「使えない筋肉」だと馬鹿にされるのでしょう。

今回は、「ボディビルダーやマッチョの筋肉は使えないのか?」について考えていきます。

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ボディビルダーやマッチョの筋肉は使えないのか?

筋トレ

結論から言えば、ボディビルダーやマッチョの筋肉は「使える筋肉」です。

「ボディビルダーやマッチョの筋肉が使えない」と言っている人は、あの人達のトレーニング風景を見たことがあるでしょうか?

ボディビルダーやマッチョ達は、例外なく筋トレの上級者でもあります。

何十キロもするダンベルを片手で持ち、100キロ以上のバーベルを持ち上げたり担いだりして、ほとんど毎日のように自分の筋肉を鍛えているのです。

そんな重さを持ち上げてしまう筋肉が、使えない筋肉のはずがありませんよね?

当然ながら、一般人はもちろん、格闘家やスポーツ選手にも負けない筋力を持っています。

では、なぜボディビルダーやマッチョの筋肉は「使えない筋肉」と言われるのでしょうか?その理由を考えていきます。

ボディビルダーやマッチョの筋肉が「使えない筋肉」と言われる理由

ボディビルダーやマッチョの筋肉が「使えない筋肉」と言われる理由について考えていきます。

「使えない筋肉」と言われてしまうのは、主に次のような理由があるからでしょう。

「使えない筋肉」と言われる理由
  • 【その1】鍛えている筋肉の種類が違う
  • 【その2】専門分野が違う
  • 【その3】プロテインについての誤解

【その1】鍛えている筋肉の種類が違う

実は、筋肉には大きく分けて「速筋」と「遅筋」の2種類筋肉があるのです。

速筋は白く見えることから「白筋」と、遅筋は赤く見えることから「赤筋」と呼ばれており、それぞれの筋肉の特徴は次のようになっています。

速筋(白筋)の特徴
  • 大きくなりやすい
  • 瞬発力がある
  • スタミナが無い
遅筋(赤筋)の特徴
  • 大きくなりにくい
  • 持久力がある
  • スタミナがある

ボディビルは、「筋肉がより大きくて脂肪がより少ないか?」や「筋肉の大きさやバランスがとれているか?」などを大会で競い合う競技です。

つまり、ボディビルダーは、大きくなりやすい「速筋」をメインに鍛えていきます。

反対に、大きくなりにくい「遅筋」を意識して鍛えることは皆無と言っても良いでしょう。

必然的に、「スタミナが無い」という特徴を持った「速筋」のみが発達した筋肉になってしまうため、格闘家やスポーツ選手と比較すると「すぐにバテる」という印象を持たれてしまいます。

筋肉が大きいのに、すぐにバテるというギャップから「使えない筋肉」と言われてしまうのかもしれません。

【その2】専門分野が違う

疲れた

当たり前ですが、格闘技やスポーツで活躍するためには「訓練」と「経験」が必要です。

例えば、ボクシングであれば「強いパンチを打つための訓練」や「早いパンチを避けるための訓練」を繰り返し行っています。

一流のボクサーが正しいフォームで打つパンチは、一般人が打つパンチの3倍以上の威力があると言われています。

ボディビルダーやマッチョのように、いくら相手よりも大きな筋肉があったとしても、何年も専門的な「訓練」と「経験」をしてきた人に勝てる訳がありません。

ボディビルダーやマッチョがの打つパンチよりも、細くて小さな体のベテランボクサーが打つパンチの方が威力があっても当然だと言えます。

反対に、ボディビルダーやマッチョの専門分野は「ウエイトトレーニング」「体づくり」です。

いくら世界で活躍する一流の格闘家やスポーツ選手でも、「ウエイトトレーニング」や「体づくり」でボディビルダーやマッチョに勝つことはできないでしょう。

【その3】プロテインについての誤解

プロテイン

プロテインのことを「筋肉増強剤」だと勘違いしている人は少なくありません。

その人達からすれば、プロテインを飲んでいるボディビルダーやマッチョは「筋肉増強剤を使っているから筋肉が大きい」と誤解しているのでしょう。

これは途方もない誤解で、プロテインは「筋肉増強剤」などでは無く、人間の体に必須な「タンパク質」という栄養素を効率よくとれるようにした食品だと言えます。

「タンパク質」の主な役割
  • 筋肉・爪・髪・内臓などの材料
  • 酵素の材料
  • 細胞分裂
  • 体調維持
  • 獲得免疫機能

ボディビルダーやマッチョがプロテインを飲むのは、タンパク質の「筋肉の材料になる」という役割を期待してのことです。

しかし、タンパク質をとるだけでは筋肉は大きくなりません。

筋肉を大きくするためには、「筋肉に大きな負荷をかける」ということが大切です。

つまり、キツイ筋トレという相応の努力をした結果として、ボディビルダーやマッチョは大きな筋肉を手に入れていたのだと言えます。

ボディビルダーやマッチョは、決して楽をして筋肉を手に入れた訳では無いのです。

そんな努力の結晶である筋肉が、「使えない筋肉」であるはずがありません。

ボディビルダーやマッチョの筋肉は「使える」が万能ではない

ボディビルダーやマッチョの筋肉は「使える筋肉」だと言えます。

とはいえ、大きくなりやすい「速筋」をメインに鍛えているため、スタミナが無いというデメリットがあることも事実です。

例えば、マラソンや走ることが多いスポーツでは、活躍することが難しいかもしれません。むしろ、筋肉が付いている分だけ体重が増えるので、不利になることもあるでしょう。

そして、いくら筋肉があったとしても、何年も「訓練」と「経験」をしている専門分野が違う人にはさすがに負けてしまいます。

反対に、ボディビルダーやマッチョの専門分野である「ウエイトトレーニング」や「体づくり」では、どんな一流の格闘家やスポーツ選手でも勝つことはできません。

ボディビルダーやマッチョの筋肉は「使える筋肉だが万能ではない」ということです。

まとめ

  • ボディビルダーやマッチョの筋肉は、「使えない筋肉」と言われることがある
  • ボディビルダーやマッチョの筋肉が「使えない筋肉」と言われるのは、「鍛えている筋肉の種類が違う」「専門分野が違う」「プロテインについての誤解」などの理由が考えられる
  • ボディビルダーやマッチョの筋肉は「使える筋肉」だと言えるが、スタミナが無いというデメリットがある
  • ボディビルダーやマッチョの専門分野である「ウエイトトレーニング」や「体づくり」では、どんな一流の格闘家やスポーツ選手でも勝つことはできない

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