卵は1日1個まではもう古い?安価で栄養満点の卵をどんどん食べよう

安価で栄養満点の卵をどんどん食べよう

鶏卵は、安価で栄養が豊富な、今の日本では欠かせない食材の1つです。

味も美味しく、調理方法も様々で、多くの料理で使われています。

一方で「卵は1日1個以上食べると体に悪い」という話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?

私も子供の頃からよく聞く話だったので、あまり卵を食べ過ぎないように気をつけていました。

しかし、その話はもう古く、1日に卵を何個食べたとしても体に害は無いことが分かっています。

古い話に惑わされず、栄養満点の卵をどんどん食べていきましょう。

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卵は1日1個までと言われていたのは古い話

では、昔はなぜ卵を食べすぎると体に悪いと言われていたのでしょうか?

それは、卵の栄養素の1つである「コレステロール」に原因があります。

血中のコレステロールが増えすぎると、動脈硬化につながり「脳梗塞」や「心筋梗塞」などを引き起こす可能性が高まります。

動脈硬化を防ぐためには、1日あたりにとるコレステロールは、約200ミリグラムまでが良いというのが通例でした。

そして、卵に含まれるコレステロールは約210ミリグラムだったので、「卵は1日1個まで」と言われることが多かったのです。

ところが、食べ物からのコレステロールの摂取量を減らしても、血中のコレステロール値が下がるという証拠が数値として出せないということが分かってきました。

言い換えれば、食べ物から多くのコレステロールをとったとしても、血中のコレステロール値は上がらないということになります。

つまり、卵をいくつ食べても、血中のコレステロール値は増えないということです。

この事実に伴い、2013年にアメリカの心臓病関連学会は、コレステロールの摂取制限を設けないということを発表しました。

そして、2015年の厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」においても、コレステロールの摂取制限目標が撤廃されています。

食事からとるコレステロールは気にしなくても良い、ということが新しい常識になったのです。

栄養満点の卵にはどんな栄養素が含まれているのか?

栄養満点と言われる卵ですが、具体的にどんな栄養素が含まれているのでしょうか?

卵には「食物繊維」と「ビタミンC」以外のすべての栄養素が含まれています。

その中でも、特に多く含んでいる栄養素について見ていきましょう。

鶏卵の主な栄養素
  • タンパク質(約13%)
  • 脂質(約9%)
  • ビタミンA(約13%)
  • ビタミンD(約40%)
  • ビタミンE(約13%)
  • ビタミンB2(約18%)
  • 葉酸(約9%)
  • 亜鉛(約10%)
  • リン(約10%)
  • 鉄(約14%)

カッコ内は、鶏卵1個で必要量(1日)のどれだけを摂取できるかを表したもの

タンパク質(約13%)

タンパク質は、筋肉や肌、爪や髪、内臓などの材料になる栄養素です。

また、酵素の材料、細胞分裂や体調維持、獲得免疫機能など、役割は多岐に渡ります。

肉や魚を中心にしても、なかなか十分なタンパク質をとることは難しいです。

そんなときは、手軽な卵も利用することで、無理なく1日に必要なタンパク質をとることができます。

タンパク質は、体重1kgにつき、少なくとも1gとっていきましょう。

例えば、体重60kgの人であれば、最低でも1日に60gのタンパク質はとるべきです。

脂質(約9%)

脂質は、細胞膜やホルモンをつくる原料になる栄養素です。

また、体温調整をはじめ、体の様々な機能に関係しています。

脂質の不足すれば、頭痛や疲労感、体力低下やむくみなどの症状が出やすくなるでしょう。

何かと敬遠されがちな栄養素ですが、体の健康を維持するためにも必要量はとるべきです。

ビタミンA(約13%)

ビタミンAには、主に目を健康に保つために必要な栄養素です。

目の粘膜を健康に保ち、免疫維持や感染症を予防する効果が期待できます。

ビタミンD(約40%)

ビタミンDは、主に骨や歯の健康維持のために必要な栄養素です。

また、筋力を維持するためにも使われます。

ビタミンE(約13%)

ビタミンEには、血管や細胞の老化防止や美肌効果があります。

また、疲労改善や更年期障害の軽減などの効果もあり、美容や健康を維持し続けるためには必須の栄養素です。

ビタミンB2(約18%)

ビタミンB2は、主に脂質の代謝に使われる栄養素です。

ビタミンB2をとることで脂質の代謝が高まり、脂質の異化や同化が活発になります。

簡単に言えば、ビタミンB2の効果によって脂質を体内に蓄えたり、反対に体内に蓄えられている脂質をエネルギーに変えやすくなるのです。

また、ビタミンB2には、口内炎予防や髪・爪・歯の健康維持にも関わってきます。

ビタミンB2は、美容にも一役買ってくれるのです。

葉酸(約9%)

葉酸は、血液をつくるために必要な栄養素です。

また、口内炎の予防や、核酸の合成にも利用されます。

亜鉛(約10%)

亜鉛は、主に新陳代謝やエネルギー代謝の働きをサポートする栄養素です。

味覚を正常に保つ効果も期待できます。

リン(約10%)

リンは、歯や骨を丈夫に保ち、成長を促進するために必要な栄養素です。

また、浸透圧の維持にも利用されます。

鉄(約14%)

鉄は、主に造血作用に大きく関わる栄養素です。

また、血液中での酸素の運搬や、免疫機能を維持する効果もあります。

鉄が不足すると、貧血になったり、頭痛や疲れやすいなどの症状が出てしまうでしょう。

体調管理のためにも、しっかりと摂取しておきたい栄養素です。

栄養満点の卵を積極的に食べていこう

卵をいくら食べても、血中のコレステロール値が上がることはありません。

現代では「卵は1日1個まで」というのは古く間違った常識だと言えます。

つまり、安価で栄養満点の卵は、1日に何個食べても何も問題は無いのです。

体を健康に保つためにも、卵を使った料理を積極的に食べていきましょう。

まとめ

  • 「卵は1日1個以上食べると体に悪い」という話はもう古い
  • 1日に卵を何個食べたとしても体に害は無いことが分かっている
  • 2013年にアメリカの心臓病関連学会は、コレステロールの摂取制限を設けないということを発表した
  • 2015年の厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」においても、コレステロールの摂取制限目標が撤廃されている
  • 体を健康に保つためにも、卵を使った料理を積極的に食べるのが良い

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