日々のダイエットがつらすぎて、途中で挫折してしまう人は多いです。
つらすぎて挫折してしまうダイエットの代表格は、とにかく食べる量を出来るだけ減らすというダイエットではないでしょうか?
これは「摂取カロリーを減らせば太らない」ということを根拠としたダイエット方法ですが、このダイエット方法だと挫折してしまっても当然だと言えます。
摂取カロリーを減らすことも大切ですが、それだと心も体も不健康になっていくでしょう。
ダイエットで一番大切なのは、心と体の健康を保ちながら行っていくことです。
そのためにも私がオススメしたいのは、「食べる量を減らす」よりも「食べる物の種類を変える」というダイエット方法です。
「食べる量を減らす」よりも「食べる物の種類を変える」ことで、今よりも健康な心と体をつくり無理なくダイエットを続けていくことが出来るようになります。
「食べる量を減らす」ダイエットは挫折しやすい
では、どうして「食べる量を減らす」ダイエットは挫折しやすいのでしょうか?
具体的な原因について、1つずつ詳細を考えていきましょう。
ストレスが溜まっていく
人間にとって、食事は大きな楽しみの1つです。
「食べる量を減らす」というダイエットは、美味しい物をお腹いっぱい食べるという、毎日の楽しみを奪うという行為でもあります。
さらに、カロリーが高いからという理由で好物が食べられなかったり、カロリーが低いからという理由で好きでもない物を無理やり食べることもあるでしょう。
そんな食生活を続けていては、ストレスが大きく溜まっていくことになります。
やがて溜まりすぎたストレスが爆発して、ドカ食いをしてしまったり、ダイエットを挫折してしまうことになってしまうのです。
空腹を感じている時間が長い
食べる量を減らせば、当然ながらいつもよりもすぐに空腹を感じることになります。
しかし、ダイエット中のため、空腹になったからと言って何か食べる訳にもいかず、空腹だと感じながらも我慢するしかありません。
結果的に、1日の中で空腹を感じている時間が長くなってしまいます。
空腹を感じている時間が長ければ、仕事や勉強、家事に集中できなかったり、ちょっとしたことでイライラすることになるのです。
そんな状態が続けば、日常生活で失敗したり家族や友人とケンカすることが多くなってきます。
ダイエットのせいで楽しく生活してくことができないとなれば、ダイエットをやめてしまうのは時間の問題だと言えるでしょう。
筋肉量が大きく減少する
タンパク質は、筋肉の材料となる必須の栄養素です。
食べる量を減らすことで、タンパク質の摂取量も少なくなるため、結果的に、ダイエットを続けるほど筋肉量が大きく減少していくことになります。
筋肉量が減少すれば、ダイエットの強い味方である基礎代謝も低下して、1日に消費されるカロリーが少なくなってしまうでしょう。
つまり、どんどん痩せにくい体になっていくのです。
ダイエットをうまく成功させるためには、筋肉量を減らさずに維持していく必要があります。
筋肉量を維持するためには、食べる量を減らすというダイエットでは不適切なのです。
栄養不足で不健康になっていく
食べる量が減れば、体に入ってくる栄養も少なくなります。
体に入ってくる栄養が少なくなれば、人間の体は危機を感じて生命維持が優先されるのです。
生命維持が優先されることで、より少ないエネルギーでも生きていけますが、同時に脳や内臓の働きが悪くなっていきます。
脳や内臓が本来やるべき仕事を放棄してしまうため、集中力が低下したり体のだるさが抜けなかったりと、色々な不都合が出てくるでしょう。
つまり、栄養不足で不健康な状態で生活していくことになるのです。
当然ながら、そんなダイエットをいつまでも続けることはできません。
リバウンドする
「食べる量を減らす」というダイエットが成功しても、まだまだ安心はできません。
食べる量を減らしたことで、体が「筋肉量の減少」や「栄養不足」の状態になっている可能性が高いからです。
筋肉量の減少は痩せにくい体をつくり、栄養不足の体は多くの栄養を蓄えようしています。
そんな状態で、食事の量を元に戻せば一体どうなるでしょうか?
自分でも驚くほどの短期間でリバウンドしてしまい、再びつらいダイエットを強いられることになるのです。
「食べる物の種類を変える」ダイエットは長続きする
「食べる量を減らす」ダイエットは、挫折しやすいというお話をしてきました。
では、一体どんなダイエットをすれば良いのでしょうか?
私がオススメするのは、「食べる物の種類を変える」というダイエット方法です。
具体的には、「糖質を多く含む食べ物」を食べる機会を減らして、代わりに「不足しがちな栄養を含む食べ物」をどんどん食べていくという方法になります。
糖質は、三大栄養素の中でも最も太りやすい栄養素です。
その太りやすい「糖質を多く含む食べ物」を食べる機会を減らすだけでも、十分にダイエット効果を得ることができます。
パン類やめん類、お菓子などは、なるべく食べる機会を減らしていきましょう。
そして、「糖質を多く含む食べ物」の代わりに「不足しがちな栄養を含む食べ物」を、なるべく多く食べるようにしていくことが大切です。
「不足しがちな栄養を含む食べ物」を積極的に食べることで、脳や内臓の機能が活性化して消費カロリーを増やしてくれる効果が期待できます。
日本人の食生活で不足しがちなのは、主に次のような栄養です。
タンパク質
タンパク質は、筋肉や肌、爪や髪、内臓などの材料になる栄養素です。
また、酵素の材料、細胞分裂や体調維持、獲得免疫機能など、役割は多岐に渡ります。
しかし、現代では「糖質」や「脂質」が中心の食生活になりがちなので、タンパク質は最も不足しがちな栄養素の代表格です。
食べやすい肉や魚、卵料理などを中心に、しっかりとタンパク質をとっていきましょう。
また、タンパク質には「脂肪になりにくい」という特徴があります。
例えば、同じカロリでも「うどん」より「ステーキ」を食べた方が太りにくいと言えるのです。
ただし、タレには大量の糖質や脂質が含まれていることが多いため、焼肉やステーキのタレのつけすぎには注意しましょう。
なるべく、タレやドレッシングは控えめにするべきです。
ビタミン・ミネラル
カロリーこそありませんが、ビタミンやミネラルも人間の体には必須の栄養素です。
しかし、必要なビタミンやミネラルの種類は多く、さらに色々な食べ物に少しずつ入っているという厄介な栄養素でもあります。
つまり、十分なビタミンやミネラルをとるためには、1回の食事から色々な食材を少しずつ食べていくことが大切だと言えるのです。
反対に言えば、丼ものや単品料理を食べている人は、ビタミンやミネラルが不足しているでしょう。
丼ものでは無く定食やセットを食べたり、汁物や副菜などを積極的にとるのが良い方法です。
また、もっと食事に手間をかけられる人であれば、毎回の食事で「白・緑・黄・赤・黒」の5色の食材を必ず食べるようにしてみましょう。
毎回の食事で5色の食材を食べることで、自然と栄養バランスの良い食事をとることができます。
食物繊維
「食物繊維は腸の掃除をしてくれる」という話を聞いたことがある人も居るかもしれません。
食物繊維には、体内に入っても消化や吸収をされることなく小腸や大腸まで届くという、他の栄養素には無い大きな特徴があります。
実は、正確に言えば食物繊維は栄養素ではありません。
そのため、一時期は「体に不要なもの」という手ひどい扱いを受けたことさえあります。
しかし、その後の研究で食物繊維の働きが明らかになるにつれて、五大栄養素に次ぐ「第六の栄養素」とも言われるほど重要なものとして認識を改められました。
便通の促進はもちろん、空腹になりづらいというのはダイエットで有利になります。
さらには、腸内に100兆個いると言われている腸内菌の餌にもなってくれるので、善玉菌をどんどん増やして腸内環境を整えてくれるのです。
まさに、食物繊維も体の健康を維持するためには必須なものだと言えます。
食物繊維を多くとるためには、食卓に出しやすい野菜やきのこ類を食べていくのがオススメです。
また、食物繊維を多く含む食材は、ビタミンやミネラルも含んでいることが多いため、体の栄養不足を補うためにもどんどん食べていきましょう。
まとめ
- つらすぎて挫折してしまうダイエットの代表格は、とにかく食べる量を出来るだけ減らすというダイエットである
- 「食べる量を減らす」よりも「食べる物の種類を変える」というダイエット方法が良い
- 食べる量を減らすダイエットで挫折してしまうのは「ストレスが溜まっていく」「空腹を感じている時間が長い」「筋肉量が大きく減少する」「栄養不足で不健康になっていく」「リバウンドする」が主な原因
- 「糖質を多く含む食べ物」を食べる機会を減らして、代わりに「不足しがちな栄養を含む食べ物」をどんどん食べていくというダイエット方法がオススメ
- 不足しがちな栄養素には「タンパク質」「ビタミン・ミネラル」「食物繊維」などがある
コメント
ダイエットはもはやライフワークのようなものですが、食事制限は本当につらいです。
我慢すると余計に食べたくなってしまい、挫折するという失敗を何度も繰り返しました。
これからは、年齢的なこともあるので、肉だけでなく大豆を積極的に取って、なるべく空腹感を感じないようにメニューを工夫してみます。
コメントありがとうございます^^
ダイエットがライフワークになっているのはスゴイです!
確かに食事制限が続くのはツライので、なるべく満腹感や満足感を得られる物を食べたいですね。
私は、なるべく栄養があって美味しいものを優先して食べるようにしています。
それでも、月に1度くらいは「揚げ物」や「甘い物」を食べちゃいますが。