食物繊維を意識してとっている人はとても少数だと言われています。
ほとんどの人は「なるべく食物繊維もとらなきゃ」と思いつつも、他の美味しい食べ物の方を優先してしまっているのではないでしょうか?
しかし、そんな食生活を続けていては、知らない間に腸内環境が乱れているかもしれません。
意識して食物繊維をとって、腸内環境を整えていくことが大切です。
そもそも食物繊維とは何だろう?
そもそも、食物繊維とは何なのでしょうか?
食物繊維と言えば、真っ先に「野菜」を思い浮かべますが、他にも色々な食材に含まれています。
実は、食物繊維にはカロリーや栄養素が何も含まれていません。
そのため、一時期は「体に不要なもの」という手ひどい扱いを受けたことさえあります。
しかし、その後の研究で食物繊維の働きが明らかになるにつれて、五大栄養素に次ぐ「第六の栄養素」とも言われるほど重要なものとして認識を改められました。
食物繊維にはどんなメリットがあるんだろう?
食物繊維にはどんなメリットがあるのでしょうか?
食物繊維には、体内に入っても消化や吸収をされることなく小腸や大腸まで届くという、他の栄養素には無い大きな特徴があります。
その特徴を活かして、私たちの体に多くのメリットを与えてくれるのです。
便通を促進してくれるというのは、最も有名なメリットではないでしょうか?
小腸や大腸に届いても消化されずに残るため、便秘で悩んでいる人にも自然な便意を促すことができます。
また、水分を含んで大きく膨らむため、空腹になりづらいという嬉しい効果もあり、ダイエットをするときには強い味方になってくれるでしょう。
さらには、腸内に100兆個いると言われている、腸内菌の餌にもなってくれるので、善玉菌をどんどん増やして腸内環境を整えてくれるのです。
まさに、食物繊維も体の健康を維持するためには必須なものだと言えます。
1日にどれくらいの食物繊維をとれば良いの?
では、1日にどれくらいの食物繊維をとれば良いのでしょうか?
厚生労働省策定の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によれば、1日あたりの食物繊維の摂取目標量は、18〜69歳の男性で20g以上、女性で18g以上とされています。
近年では、日本人の食物繊維摂取量の平均は「約14g」と見られているため、多くの日本人は1日あたり約4g〜6gの食物繊維が不足している計算になるのです。
不足している食物繊維をとるためには、食物繊維が豊富なものを積極的に食べていきましょう。
特に、食物繊維が豊富なオススメの食材をご紹介します。
食材によっては、食物繊維以外の栄養素も多く含まれています。
体の健康を考えるなら、同じ食材を食べ続けるのでは無く、できるだけ毎日違う食材を副菜として食べていくのが良い方法です。
どうしても調理する時間の無い人であれば、「納豆」を毎日1パック食べることをオススメします。
通常の糸引き納豆なら、3.4gの食物繊維だけでなく多くの栄養素をとることが可能です。
意識して食物繊維をとって腸内環境を整えよう
食物繊維についてお話してきました。
食物繊維は、私たちの腸内環境を整えて様々なメリットを与えてくれます。
そして、日本人の多くの人が不足している栄養素でもあるため、毎日できるだけ意識してとっていく必要があるのです。
腸内環境を整えるためにも、積極的に食物繊維をとっていきましょう。
まとめ
- 食物繊維には、体内に入っても消化や吸収をされることなく小腸や大腸まで届くという、他の栄養素には無い大きな特徴がある
- 食物繊維をとるメリットには「便通を促進」「空腹になりづらい」「腸内菌の餌になる」「糖質の吸収をゆるやかにして血糖値の急騰を抑える」「コレステロールを体外に排出」などがある
- 1日あたりの食物繊維の摂取目標量は、18〜69歳の男性で20g以上、女性で18g以上とされている
- 腸内環境を整えるためにも、積極的に食物繊維をとっていくことが大切
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