「プロテインを飲むと痩せる!」という話を聞いたことがありませんか?
確かに、プロテインはどのメーカーの商品でも1杯あたり約100kcalと低カロリーなため、間食やおやつ代わりに食べるのは良い方法だと言えます。
では、そんなプロテインを食事の代わりにするのはどうでしょうか?
低カロリーなプロテインを食事の代わりにすれば、どんどん痩せていけそうな気がしますが、一方で何か体に悪影響があるのではと心配にもなります。
「食事の代わりにプロテインを飲む」ことのメリットやデメリットについて考えていきましょう。
そもそもプロテインとは何だろう?
そもそも、「プロテイン」とは何なのでしょうか?
プロテインは筋肉増強剤などでは無く、三大栄養素の1つである「タンパク質」を効率的に摂取できるように開発された食品です。
タンパク質は、筋肉や肌、爪や髪、内臓などの材料になる重要な栄養素なので、誰でも毎日一定量を摂取する必要があります。
肉や魚などを食べることでタンパク質を摂取することができますが、十分なタンパク質をとるためには、必然的に食べる量を増やしていかなければなりません。
しかし、無闇に食べる量を増やせば、それだけ余計な体脂肪が体についてしまいます。
プロテインは、そんな人のために開発されました。
プロテインを利用することで、低カロリーで多くのタンパク質をとることができるのです。
食事の代わりにプロテインを飲むメリット
では、食事の代わりにプロテインを飲むメリットは何でしょうか?
主なメリットについて1つずつ詳細を考えていきます。
カロリーの摂取量を抑えることができる
プロテインは、1杯あたり約100kcalと低カロリーな食品です。
コンビニの低カロリーなおにぎり1個でも約150kcalはするため、もし食事の代わりにプロテインを飲めばカロリー摂取量を大幅に抑えることができます。
カロリーの摂取量を抑えることだけで考えれば、相当に優秀な食品だと言えるでしょう。
低カロリーでタンパク質がとれる
健康に生活していくためには、食事からタンパク質を積極的にとっていく必要があります。
しかし、ダイエット中は食べる量が減るため、十分なタンパク質をとることが難しいでしょう。
そんな時にプロテインを利用すれば、最低限のカロリーで多くのタンパク質(1杯あたり約20g)をとることができます。
しかも、タンパク質は体脂肪になりにくい栄養素なので、多めにとっても問題ありません。
筋肉の減少をある程度防ぐことができる
ダイエットを続けていると、脂肪と一緒に筋肉も減少していきます。
基礎代謝は筋肉量に比例するため、筋肉の減少が続けば基礎代謝が低下して1日に消費されるカロリーがぐんと低下してしまうでしょう。
つまり、筋肉の減少を放置しておけば、ダイエットの効果がどんどん薄れていくことになります。
しかし、タンパク質は筋肉の材料となる栄養素なので、プロテインを飲んで多くのタンパク質をとることで、筋肉の減少をある程度防ぐことが可能です。
完璧に筋肉量の減少を防ぐためには、「筋トレ」をするのが最適だと言えます。
空腹感を軽減できる
タンパク質は、消化・吸収するのに時間がかかる栄養素です。
それだけ腹持ちが良くなるため、いつもよりも空腹感を軽減することが出来るでしょう。
ダイエットの天敵である空腹感が軽減できれば、余計な間食やおやつを食べることも少なくなるため、ダイエットの効果も上がりやすくなるのでは無いでしょうか?
短時間で摂取できる
食事とは違い、プロテインは水に溶かすだけなので、調理する時間や手間が一切不要です。
さらに、プロテインはごく短時間で摂取できるため、忙しくて食事をする時間が惜しいときにも好都合だと言えます。
また、粉末状になっているため、持ち歩けば外出先でも手軽に飲むことができるでしょう。
食事の代わりにプロテインを飲むデメリット
では、食事の代わりにプロテインを飲むデメリットは何でしょうか?
どれも大きなデメリットなので、注意する必要があります。
体に必要な栄養がとれない
人間が生きていくためには、タンパク質以外にも色々な栄養素が必要です。
具体的には、三大栄養素に加えて「ビタミン」や「ミネラル」などの必須栄養素が必要で、これらを合わせた五大栄養素が必要になります。
プロテインを利用すれば、十分なタンパク質をとることが可能です。
しかし、プロテインだけでは、タンパク質以外の栄養素をとることができません。
五大栄養素のうち、何が不足しても人間は健康的に生きていくことができないため、食事の代わりにプロテインだけを飲み続けていると、体が弱って病気になってしまうでしょう。
また、栄養不足の状態が長く続けば、やがて体は脳や内臓の機能を低下させて、生命維持を優先するようになるのです。
生命維持が優先される状態になれば、基礎代謝が大きく低下することになるため、どんどん痩せにくい体になっていくことを意味しています。
エネルギーになりにくい
人間が生きていくためのエネルギーになりやすい栄養素は「糖質」です。
三大栄養素の中でも糖質は、脳や内蔵、筋肉を動かすためのメインエネルギーとなります。
反対に、プロテインに多く含まれているタンパク質は、エネルギーになりにくい栄養素です。
糖質とは違い、タンパク質にはエネルギーになる以外にも役割があるため、とったタンパク質がすべてエネルギーに変わるわけではありません。
つまり、食事の代わりにプロテインを飲んでいると、体はエネルギー不足になるのです。
少しずつ集中力や元気が無くなっていき、楽しく生活していくことが難しくなっていくでしょう。
食事の満足感が得られない
当たり前ですが、プロテインを飲むだけでは食事の満足感を得ることができません。
たまになら良いかもしれませんが、頻繁に食事の代わりにプロテインを飲んでいては、少しずつストレスを溜め込むことになるでしょう。
ストレスが大きく溜まりすぎると、些細なことでイライラしたり、家族や友人に八つ当たりしてしまうなどのトラブルが起こるかもしれません。
また、我慢できずにドカ食いをしてしまう原因にもなってしまうでしょう。
プロテインはおやつの代わりや食欲がないときに飲むのがオススメ
プロテインは確かに低カロリーな食品ですが、とても食事の変わりにはなりません。
人間が健康的に生活していくためには、プロテインに多く含まれているタンパク質以外にも、色々な栄養素が必要なのです。
プロテインばかりを飲み続けて体の栄養素が不足すれば、集中力や思考力が低下したり体がだるくて動かないなどの悪影響が出てしまいます。
さらには、ダイエットの強い味方である基礎代謝が低下して、肝心のダイエットもうまく進まなくなってしまうでしょう。
プロテインをうまく活用するためには、食事の代わりでは無く、おやつの代わりや食欲がないときに飲むのがオススメの方法です。
しっかりと食事をとり、うまくプロテインを活用して、効率的にダイエットを進めていきましょう。
まとめ
- プロテインを利用することで、低カロリーで多くのタンパク質をとることができる
- 食事の代わりにプロテインを飲む主なメリット「カロリーの摂取量を抑えることができる」「低カロリーでタンパク質がとれる」「筋肉の減少をある程度防ぐことができる」「空腹感を軽減できる」「短時間で摂取できる」などが考えられる
- 食事の代わりにプロテインを飲む主なデメリットは「体に必要な栄養がとれない」「エネルギーになりにくい」「食事の満足感が得られない」などが考えられる
- プロテインは食事の代わりでは無く、おやつの代わりや食欲がないときに飲むのがオススメ
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