「自分の理想のスタイルになりたくて!」と筋トレを始める人は多いです。
しかし、その大半の人が「筋トレが楽しくない」「筋トレに飽きた」などを理由に、まったく目的を達成しないままやめていってしまいます。
これは、とても勿体ないことではないでしょうか?
確かに、人によって向き不向きはありますが、これらは少しの工夫で解決することが可能です。
筋トレが楽しくないと感じる原因と、その対策方法について考えていきましょう。
筋トレが楽しくないと感じる原因は何だろう?
まずは、「筋トレが楽しくない」と感じる原因について考えていきます。
主な原因について1つずつ詳細を見ていきましょう。
【その1】成果が出ないから
筋トレに限らず、どんな事でも成果が出なければ楽しくないですよね?
特に、筋トレは「自分の体を変える」という運動なので、ある程度の長い時間が必要です。
しかし、「2週間でムキムキに!」「毎日5分やるだけで腹筋が割れる!」「たった1ヶ月でこの体になりました!」などの、大げさなキャッチコピーのせいで、体は短期間で変わると思い込んでいる人が多いく居ます。
もちろん、すべてが嘘だとは言いませんが、特に筋肉が付きやすい体質の人でもない限りは、短期間で筋肉が付くことはありません。
では、成果が出るにはどれくらいの時間がかかるのでしょうか?
私の経験で言えば、1ヶ月ぐらいで「あれ?ちょっと筋肉が付いてきたかも?」になり、3ヶ月ぐらいで「見た目がまぁまぁ変わってきたかな」というイメージです。
ボディビルダーやフィジーカーの人達なら、10年以上筋トレをしている人も少なくないでしょう。
「性別」「年齢」「体質」「筋トレ強度」「栄養状態」「睡眠時間」などにより大きく異なりますが、基本的に筋トレの成果が出るには長い時間がかかります。
「筋トレの成果はすぐに出る!」というイメージを「筋トレの効果が出るには時間がかかる!」というイメージに上書きしておくべきです。
もし、すぐに効果が出たならラッキーというぐらいに思っておきましょう。
【その2】うまくできないから
勉強やスポーツとは違い、筋トレは「簡単にできそう」だと思われがちです。
しかし、実際にやってみるとどうでしょう?
お手本通りにうまく体が動かなかったり、いまいちコツが分からなかったり、間違ったフォームで関節を痛めてしまったりと、色々な問題に直面することが多く出てきます。
例えば、筋トレの基本である「腕立て伏せ」は、意外と強度が高くてフォームも難しいため、何度も練習しなければ上達するのは難しいです。
また、脚の筋トレの基本である「スクワット」も同様に強度が強く、間違ったフォームで行ってしまえば膝を痛めてしまいます。
簡単そうだったイメージと、うまくできないことのギャップによって「筋トレが楽しくない」と感じてしまっているのではないでしょうか?
もちろん、誰でも簡単にできる筋トレもありますが、それ以上に難しい筋トレも多々あります。
「簡単にできそう」という先入観を捨てて、「少しずつ上達していくぞ!」という気持ちで取り組んでいくのが良い方法です。
【その3】ツライから
基本的に、筋トレはツライものです。
私を含めて「筋トレが楽しい」と言っている人の多くは、筋トレ自体が楽しいというよりも、筋トレで自分の体が少しずつ変わっていく過程が楽しいのだと言えます。
まだ、筋トレを始めたばかりの人は、自分の体の変化を感じることはできません。
つまり、筋トレの「楽しい部分」を何も知らないのです。
そんな状態で日々筋トレをしているので、「あー、今日もツライ筋トレをやらなきゃいけないのか」と段々とモチベーションが下がってくることになるでしょう。
ただツライだけのことを、根気よく続けられる人は限られています。筋トレの「楽しい部分」を知ることの無いまま、ほとんどの人は筋トレをやめてしまうのです。
では、筋トレの「楽しい部分」を知るためにはどうすれば良いのでしょうか?
あべこべな話になってしまいますが、筋トレの「楽しい部分」を知るためには、自分の体が変化してくるまで筋トレを続ける必要があります。
そのためにも、筋トレが楽しいと思える「状況」や「環境」を自分で作っていく必要があるのです。
例えば、次のような工夫をしていくのはどうでしょうか?
成果が出るまではツライだけの筋トレですが、状況や環境を少し変えるたけでも大きくモチベーションを上げることができます。
自分の性格に合わせて、一番モチベーションが上がる工夫をしていきましょう。
筋トレの「楽しい部分」を知るためには、まずは成果が出るまで筋トレを続ける必要があるのです。
【その4】面倒だから
当たり前ですが、筋トレを始めると自分の時間が削られることになります。
時間が有り余っているときなら問題ありませんが、帰宅が遅くなった日や疲労が溜まっている日などが続けば、とても筋トレをする気にはならないでしょう。
「今日はやめておこう」「明日2倍やれば問題ない」「休日にまとめてやろう」と、次第に自分の決めたルールを守れなくなり、最終的に面倒になってやめてしまうのは目に見えています。
では、一体どうすれば良いのでしょうか?
例えば、「帰宅が遅くなった日は筋トレをやらない」や「疲れている日は、いつもの半分だけ筋トレをする」などのルールを決めてしまいましょう。
筋トレをする効果は下がるかもしれませんが、筋トレをやめてしまうよりは随分マシです。
面倒だと感じさせないためにも、ときには自分を甘やかせることも大切ではないでしょうか?
【その5】頑張りすぎているから
筋トレに限らず、何でも最初から頑張りすぎてしまう人は多いです。
しかし、筋トレを頑張りすぎてしまうことで、かえって筋肉の成長を阻害してしまうことになりかねません。
なぜなら、筋肉の成長には「休息」が必要だからです。
筋トレで傷ついた筋肉は、「休息」することで今までよりも強くなっていきます。
ところが、「毎日の筋トレ」や「長時間の筋トレ」を続けていると、筋肉が十分に休息をする時間が無いため、筋肉を効率よく成長させていくことができません。
結果的に、「こんなに頑張っているのに筋肉が成長しない!」という事態になるため、「筋トレが楽しくない」という結論に至ってしまいます。
さらに、頑張りすぎると燃え尽きるのも早いです。すぐに嫌になって筋トレをやめてしまうのも時間の問題でしょう。
すぐに燃え尽きてしまわないためにも、筋トレを頑張りすぎないということも大切です。
最初のうちは、サボりながら適当にやるくらいが適切かもしれません。
【その6】筋トレのメリットをよく知らないから
筋トレという運動には、色々なメリットがあります。
しかし、その色々なメリットを知らなければ、「自分の体が変わらない=筋トレをしている意味がない」という気持ちになってしまうでしょう。
意味がないと感じていることを、いつまでも続けることなんて誰にも出来ません。
そうならないためにも、筋トレで得ることができる主なメリットを知っておくべきです。
偶然ですが、私は筋トレを始める前にこれらのメリットを学ぶ機会がありました。
自分の体にあまり変化がなかったとしても、色々なメリットを得られているという気持ちがあったからこそ、筋トレをやめずに続けられたのかもしれません。
特に、私が感じることができたメリットは、「自己肯定感が高まる」「疲れにくい体になる」「ストレス解消になる」などです。
これらのメリットは、日々の生活をとても楽しく豊かにしてくれます。
筋トレを楽しく続けていくための対策方法は?
「筋トレが楽しくないと感じる原因」についてお話してきました。
では、筋トレを楽しく続けていくためには、一体どうすれば良いのでしょうか?
私がオススメする、「筋トレを楽しく続けていくための対策方法」について、詳細を1つずつ考えていきましょう。
【その1】無理をして毎日やらない
筋トレを習慣化するためにも、毎日欠かさず筋トレを続けていくことは大切です。
しかし、「体調が悪い日」や「帰宅が遅くなってしまった日」、「まったくやる気が起きない日」や「疲れ果てている日」など、筋トレをやりたくない日もありますよね?
そんな日は、無理に筋トレをやらずに思い切って休んでしまいましょう。
無理をして筋トレをやっても、ストレスが溜まって筋トレが嫌になってしまうだけです。
とはいえ、「ズルズルとサボってしまいそうで心配だ」という人も居るかもしれません。
そんな人は、次のようなルールを追加するのはどうでしょうか?
まずは、「筋トレの楽しい部分」を見つけるまで、筋トレを続けていくことが大切です。
そのためにも、多少は自分を甘やかしていきましょう。
筋トレの楽しい部分さえ見つけることができれば、何のストレスを感じることもなく「筋トレをしたい!」と、自ら進んで楽しく筋トレを続けることができるようになります。
【その2】少ない回数やセット数でも気にしない
筋トレの回数やセット数で良く推奨されるのは、「10回を3セット」や「10回を5セット」などではないでしょうか?
これは、効率よく成長させるためには正しい情報だと言えます。
ギリギリ10回程度できる負荷の筋トレを、数セット行うことで筋繊維1本1本に適切な負荷がかかり、結果的に筋肉が早く成長してくれるのです。
とはいえ、筋トレを始めたばかりの人にとっては、この回数は多すぎるのではないでしょうか?
例えば、普通の人よりも筋力が無い人であれば、10回も腕立て伏せができないかもしれません。また、体重が重い人であれば、1回するだけでも限界ということもあり得ます。
しかし、推奨されている回数やセット数ができなくても、何も気にする必要は無いでしょう。
少ない回数やセット数でも筋肉は少しずつ成長していくため、続けているうちに誰でもいずれ必ず出来るようになります。
最悪なのは、推奨されている回数やセット数ができないこと気にするあまり、「自分は筋トレができない!」と自分を責めてしまうことです。
そんな状態が続いてしまえば、筋トレがどんどん楽しくなくなってきます。
最初のうちは、自分が丁度よいと思える回数やセット数をこなすだけで十分です。
【その3】時間が無いとき用のメニューを考えておく
「時間はあまり無いけど、筋トレはやっておきたい!」ということってありますよね?
例えば、仕事や勉強で帰宅するのが遅くなってしまい、通常のメニューの筋トレをしていたら睡眠時間が短くなってしまうというパターンです。
そんなときのために、あらかじめ「時間がないとき用のメニュー」を考えておきましょう。
もし、通常のメニューしかない場合は、筋トレを「やる」か「やらない」かの2択しかありません。しかも、時間が無いので「やらない」を選択することが多くなるでしょう。
筋トレをやらないことが続けば、筋トレへのモチベーションもどんどん低下してしまいます。
しかし、時間が無いとき用のメニューがあればどうでしょうか?
「やる」「やらない」の選択肢に加えて「時間が無いとき用のメニューをやる」という第3の選択肢が追加されることになります。
たったこれだけの事でも、「時間が無くて筋トレができない」という言い訳を防ぐことが可能です。
【その4】うまくできる筋トレだけをやる
筋トレは「簡単にできそう」だと思われがちですが、実際にやってみると難しい種目やコツがつかみにくい種目が多々あります。
では、そんな難しい種目ばかりを繰り返していると、一体どうなるでしょうか?
うまく筋トレが出来ているという手応えが無く、筋肉もなかなか成長してくれないため、だんだん筋トレをすることが嫌になってきてしまいます。
それを防ぐためにオススメなのが、「うまくできる筋トレだけをやる」という方法です。
筋トレの種目は無数にあります。
うまくできない筋トレにこだわるよりも、自分がうまくできる筋トレだけを続けていた方が、成果も出やすくなってモチベーションも高めることが出来るでしょう。
難しい種目やコツがつかみにくい種目は、筋トレ中級者になってから再挑戦すれば良いのです。
【その5】ジムに通ってみる
基本的に、筋トレは一人で頑張るものです。
しかし、誰かが見ていないとついサボってしまったり、集中できずに楽しいことに流されてしまうという人も居るのではないでしょうか?
そんな人には、「ジムに通ってみる」ということをオススメします。
ジムには人の目があるため、サボりにくい環境をつくることが可能です。また、「お金を払っているんだから元を取ってやろう!」という気持ちも芽生えてくるでしょう。
また、筋トレのためのマシンや器具も揃っており、他人の筋トレもとても参考になります。
まずは、近くにあるジムの「無料の体験入会」を利用してみましょう。
【その6】道具や食品を買ってみる
基本的に、筋トレはお金をかけずに行うことが可能です。
しかし、世の中には筋トレの効果を上げる「道具」や、筋肉の成長を助けてくれる「食品」など、筋トレをサポートしてくれる多くの商品が販売されています。
これらの商品をあえて購入することで、筋トレのモチベーションを高めることができるでしょう。
とはいえ、怪しい商品や大げさな商品が多いのも事実です。
そこで、私がオススメする商品を一部ご紹介します。
上記で特にオススメなのは「プッシュアップバー」と「ダンベル」です。
プッシュアップバーは、腕立て伏せの負荷を格段に上げてくれます。腕立て伏せの負荷が上がれば、それだけ大胸筋をより大きくしていくことができるでしょう。
ダンベルを使うことで、トレーニングの幅が大きく広がります。
例えば、「上腕二頭筋」や「三角筋」など、自重トレーニングでは鍛えにくい筋肉も、ダンベルさえあれば簡単に鍛えることが可能です。
お金や場所に余裕があるなら、ぜひ購入しておきましょう。
【その7】楽しくなる工夫をしてみる
「筋トレが楽しくない」と感じるなら、筋トレが楽しくなる工夫をしてみましょう。
例えば、「スクワット」や「カーフレイズ」であれば、大好きな動画やテレビを観ながら行うことができます。
また、ラジオやテンションの上がる音楽を聴きながらでも、雰囲気を出したければ、部屋を少し暗くしてアロマを焚きながらやっても良いでしょう。
さらに、自宅でなら休憩中にスマホをポチポチ触っても誰にも迷惑をかけません。
とにかく、自分が楽しく筋トレができるように工夫をしていくことが大切です。
筋肉を効率よく成長させるためにも「プロテイン」を飲もう
「タンパク質」は、筋肉の材料となる重要な栄養素です。
筋肉を効率よく成長させるためにも、「肉類」や「魚類」、「大豆製品」などの、タンパク質を多く含む食べものを積極的にとっていきましょう。
では、1日にどれくらいのタンパク質をとれば良いのでしょうか?
一般的に、筋トレをしている人が効率よく筋肉を成長させるためには、体重1kgにつき約1.5g〜2.0gのタンパク質が必要だと言われています。
この1日に必要なタンパク質量は、筋トレを行った日に限った話ではありません。
筋トレで傷ついた筋肉を修復するためには、約48時間〜72時間かかると言われています。
つまり、筋トレを行った2日〜3日後くらいまでは、筋肉の修復をするために多くのタンパク質が必要なのです。
毎日のように筋トレをしてどこかの筋肉を鍛えている人であれば、当然ながら毎日多くのタンパク質を摂取していく必要があります。
とはいえ、うまくタンパク質をとれない日もあるでしょう。
そんな日のためにも、プロテインを購入しておくことをオススメします。プロテインなら、1杯飲むだけで約20gのタンパク質をとることができます。
ほとんどの人は、毎日2〜3杯飲むだけで不足分を補えるのではないでしょうか?
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痩せることが目的なら「食事の見直し」も行っていく
痩せることを主な目的として、筋トレをしている人も少なくありません。
確かに、筋トレには一定のダイエット効果はありますが、それは、長い時間をかけてじっくり痩せていきたい人向けのダイエット効果です。
反対に言えば、筋トレをしても短期間で痩せることは難しいと言えます。
では、短期間で痩せるためには、一体何をすれば良いのでしょうか?
短期間で痩せたいなら、ダイエット効果の高い「食事の見直し」を行っていくことが大切です。
具体的には、「低糖質で高タンパク質な食事をとる」「栄養価の高い物を食べる」「1日3食きっちりとる」「食物繊維をとる」などが効果的でしょう。
しかし、短期間で痩せていくと、脂肪と一緒に筋肉も減少していくことになるため、やはり筋トレをして筋肉を維持していく必要があります。
つまり、短期間で痩せるためには、「筋トレ」と「食事の見直し」の両方を同時に行っていく必要があるのです。
筋トレの楽しさを見付けるために「継続」していこう
「筋トレが楽しくないと感じる原因」と「筋トレを楽しく続けていくための対策方法」についてお話してきました。
残念ながら、筋トレを続けていかなければ「筋トレの楽しさ」を感じることはできません。
筋トレを続けていくからこそ、筋トレのツラさや面倒さだけでは無く、「自分の体型の変化」や「自己肯定感の高まり」、「ストレスの解消」など、筋トレの楽しさを見付けることができます。
そういった筋トレの楽しさを見付けるためにも、自分が筋トレを続けやすいための方法を考えていくことが大切です。
まずは、筋トレの効率なんて難しいことは考えずに、まずは、筋トレを「継続」していくことに全力を注いでいきましょう。
まとめ
- 筋トレが楽しくないと感じるのは、「成果が出ないから」「うまくできないから」「ツライから」「面倒だから」「頑張りすぎているから」「筋トレのメリットをよく知らないから」などが原因
- 筋トレを楽しく続けていくための対策方法として、「無理をして毎日やらない」「少ない回数やセット数でも気にしない」「時間が無いとき用のメニューを考えておく」「うまくできる筋トレだけをやる」「ジムに通ってみる」「道具や食品を買ってみる」「楽しくなる工夫をしてみる」などが効果的
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