速筋と遅筋の違いについて
筋肉の種類
筋肉には、大きく分けて「速筋」と「遅筋」の2種類の筋肉があります。
種類は違いますが、1つの大きな筋肉の中に混在しているイメージです。
例えば、太ももの筋肉の中には、速筋と遅筋の束がいくつも混在しています。
速筋と遅筋には、それぞれ特徴があり、運動によって使われ方も違ってきます。
速筋とは
速筋は、瞬発力を担当しています。
白い色をしていることから、「白筋」と呼ばれることもあります。
瞬間的に大きなパワーやスピードを出すときに使われます。
例えば、筋トレや短距離走、重量挙げで使われます。
特徴
- 鍛えることで大きくなりやすい
- エネルギー源として酸素を必要としない
- スタミナがない
速筋の鍛え方
高負荷のトレーニングを、早いスピードで行うことが有効です。
例えば、自分がギリギリ扱える重量でのトレーニングを素早く行いましょう。
速筋が刺激され、筋肉が大きくなります。
遅筋とは
遅筋は、持久力を担当しています。
赤い色をしていることから、「赤筋」と呼ばれることもあります。
長時間に渡って力を出し続けるときに使われます。
例えば、ウォーキングやマラソン、水泳で使われます。
特徴
- 鍛えても大きくなりにくい
- 鍛えることで毛細血管が増える
- スタミナがある
遅筋の鍛え方
低負荷のトレーニングを、ゆっくりと高回数することが有効です。
例えば、負荷の低い自重トレーニングを、ゆっくりと数十回繰り返しましょう。
遅筋が刺激され、筋肉の毛細血管が増えることで、スタミナが付きます。
筋肉を大きくするためには速筋を鍛える
筋肉を大きくしたい場合は、速筋を鍛えましょう。
なるべく高重量のトレーニングを、速いスピードで行っていきましょう。
ただし、同じようなトレーニングを繰り返すと、体が慣れてきます。
体が慣れると、筋トレの効果が悪くなります。
メカニカルストレスとケミカルストレスを、うまく使い分けて体の慣れを防止しましょう。
速筋と遅筋の割合
速筋と遅筋の割合は、遺伝によって決まると言われています。
速筋が少ない場合は、人よりも筋肉が大きくなりにくい体ということになります。
他人の体とは比較せず、自分の体を今よりも大きくしていくことに専念しましょう。
まとめ
- 筋肉には、「速筋」と「遅筋」の2種類の筋肉がある
- 速筋は瞬発力、遅筋は持久力を担当している
- 筋肉を大きくするためには、速筋を鍛えていく
- 速筋は、高重量のトレーニングを速いスピードで行うことで大きくなる
- 速筋と遅筋の割合は、遺伝で決まる
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