すぐに体重が落ちた?それは脂肪ではなく水分が抜けただけです

すぐに体重が落ちた?それは脂肪ではなく水分が抜けただけです

ダイエットを始めたとしても、すぐに「体脂肪」を落とすことはできませんが、「体重」なら落とすことは可能です。

例えば、2〜3日食事の量を極端に減らせば、体重は2kgぐらい落ちるかもしれません。

じゃあ、2週間もあれば体重を10kgぐらい落とせそうな気がしますよね?

そのため、「何だ、ダイエットなんて簡単じゃん!」とつい勘違いしてしまいます。

しかし、そんな計算通りに体重は落ちていきません。

最初に減った2kgのほとんどは「体脂肪」ではなく「体内の水分」だからです。

今回は、最初に減った2kgの「体内の水分」の正体と、水分ではなく体脂肪を減らすためにはどんなダイエットをしていけば良いかを考えていきます。

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体重が落ちたのは体内のグリコーゲンを使い切っただけ

ダイエットを始めて、すぐに減った「体内の水分」の正体は何なのでしょうか?

結論から言えば、体内の水分の正体は「グリコーゲン」「グリコーゲンと結びついた水分」になります。

では、グリコーゲンとは何なのでしょうか?

グリコーゲンとは、簡単に言えば「体内に蓄えられたエネルギー」のことです。

食事の量を極端に減らせば、体内にエネルギーが入ってこなくなるため、体内のグリコーゲンをすべて使い切ってしまうことになります。

そして、グリコーゲンは多くの水分と結びついています。

体内のグリコーゲンを使い切れば「グリコーゲン」と「グリコーゲンと結びついた水分」の分だけ体重が落ちるという理屈です。

体内に蓄えられているグリコーゲンの量はどれくらいあるの?

では、体内にはどれくらいのグリコーゲンが蓄えられているのでしょうか?

グリコーゲンが蓄えられているのは、主に「血液」「筋肉」「肝臓」です。

体内に蓄えられるグリコーゲンの量
  • 血液:約20g
  • 筋肉:約200g〜250g
  • 肝臓:約150g 〜200g

体内に蓄えられているグリコーゲンの量は、合計で約370g〜470gということになります。

そして、グリコーゲンは1gにつき約3g〜5gの水分と結びついているのです。

つまり、体内のグリコーゲンの重量は、最大で「470g X 6倍 = 2820g」となります。

体の大きな人や筋肉量が多い人であれば、さらに多くのグリコーゲンを蓄えることが可能です。

体脂肪を落とすためのダイエットをしよう

ダイエットを始めて、すぐに体重が落ちるのは「体内に蓄えられているグリコーゲン」が減ったことが原因だとお伝えしてきました。

ダイエットを成功させるためには、グリコーゲンでは無く「体脂肪」を落とす必要があります。

では、体脂肪を落とすためにはどんなダイエットをすれば良いのでしょうか?

私がオススメするダイエット方法をいくつかご紹介していきます。

体脂肪を落とすためのダイエット
  • 有酸素運動をする
  • 低糖質で高タンパク質な食事をとる
  • 筋トレをする

有酸素運動をする

有酸素運動は、「体脂肪」をメインのエネルギーとして使う運動です。

まさに、ダイエットには最適な運動だと言えます。

有酸素運動の中でも私が一番オススメするのは「ウォーキング」です。

ウォーキングなら、性別や年齢、体力の有無に関わらず誰でも行うことができるでしょう。

また、ウォーキングは血行が良くなり、基礎代謝も高める効果も期待できます。

毎日、どんどん歩いて脂肪を燃焼させていきましょう。

低糖質で高タンパク質な食事をとる

白米やめん類に多く含まれている「糖質」はグリコーゲンになる重要な栄養素です。

しかし、体内に蓄えきれなかったグリコーゲンは、そのまま「体脂肪」になってしまいます。

反対に、肉類や魚類に多く含まれている「タンパク質」は、最も体脂肪になりにくい栄養素です。

糖質を多く含む食材
  • 白米
  • パスタ
  • パン類
  • めん類
  • 芋類
タンパク質を多く含む食材
  • 肉類
  • 魚類
  • 大豆製品
  • 鶏卵
  • 乳製品

つまり、体脂肪をつけないためには「低糖質で高タンパク質な食事をとる」のが最適です。

白米やめん類を食べる機会を減らし、代わりに肉類や魚類を食べる機会を増やしていきましょう。

筋トレをする

ダイエットをしていると、必ず一定量の筋肉が落ちていくことになります。

筋肉が落ちていくことは、ダイエットにとって大きなマイナスです。

筋肉が落ちてしまうと、基礎代謝が低下して少しずつ痩せにくく太りやすい体になるからです。

痩せにくく太りやすい体になることは、ダイエット効果の低下やリバウンドを引き起こします。

ダイエットで落ちていく筋肉を維持するために、定期的に「筋トレ」をしていきましょう。

とはいえ、毎日筋トレをする必要は無く、2日〜3日に1度のペースでも十分に効果があります。

体脂肪率は体組成計でチェックしよう

ダイエットで良く目標とされる体重ですが、体重を必要以上に気にするのはやめましょう。

体重は、日々のちょっとしたことで変動してしまいます。

例えば、体内の水分量、便通の有無、筋肉量の増減などですぐに変わってしまうのです。

つまり、体重はダイエットの目標としては相応しくありません。

ダイエットの目的は、体に付きすぎた余計な体脂肪を減らしていくことではないでしょうか?

つまり、体重では無く「体脂肪率」をダイエットの目標にするべきなのです。

体重は目安程度に考えて、体脂肪率を減らすことを目標にダイエットに取り組みましょう。

体脂肪率を計測するには、体組成計を購入する必要があります。

そこまで高価なものでは無いので、持っていない人は購入しておくことをオススメします。

まとめ

  • ダイエットを始めて、すぐに体重が減るのは体内の「グリコーゲン」を使い切るから
  • グリコーゲンとは、簡単に言えば「体内に蓄えられたエネルギー」のこと
  • 体内のグリコーゲンの重量は最大で約2820gある。体の大きな人や筋肉量が多い人であれば、さらに多くのグリコーゲンを蓄えられている
  • 体脂肪を落とすためのダイエットは「有酸素運動をする」「低糖質で高タンパク質な食事をとる」「筋トレをする」などがオススメ

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