昨日より体重が増えた？ダイエット中の体重の変動は気にしすぎない

ダイエット中の体重の増減って気になりますよね？

順調に体重が減っていたのに急にピタリと下がらなくなったり、別にドカ食いをした訳じゃないのに昨日よりも体重が増えてしまった、なんてことは良く起こります。

少しずつ体重が下がってくれるのが理想ですが、現実ではそう都合良くは行かないでしょう。

しかし、ダイエット中の体重の増減なんて気にしても何も良いことはありません。

それは、ダイエット中に関わらず、人間の体重なんて日常的に増減しているからです。

今回は、ダイエット中に体重が増減する理由について知り、体重以外の何を目安にダイエットを頑張っていけば良いのかを考えていきましょう。

ダイエット中に体重が増減する理由は何だろう？

まずは、ダイエット中に体重が増減する理由について考えていきましょう。

グリコーゲンの増減

グリコーゲンとは、簡単に言えば「体内に蓄えられたエネルギー」のことです。

そのグリコーゲンというエネルギーには重さがあるため、体内に蓄えられたグリコーゲンの量が増減することで体重も増減することになります。

では、体内のグリコーゲンの重さはどれくらいなのでしょうか？

体内に蓄えられているグリコーゲンの量は、合計で約370g〜470gということになります。

さらに、グリコーゲン1gにつき約3g〜5gの水分と結びついているため、体内のグリコーゲンの重量は、最大で「470g X 6倍 = 2820g」となるのです。

つまり、体内のグリコーゲンの増減により、体重が約3kgも変動ことになります。

「昨日よりも500gも体重が軽くなった！」と喜んでいても、それは脂肪では無く体内のグリコーゲンが消費されただけかもしれません。

反対に、「昨日よりも1kgも体重が増えてしまった！」とガッカリしていても、それは食事により体内のグリコーゲンが補充されただけということもあり得るのです。

体内に蓄えられているグリコーゲンの増減だけでも、簡単に体重は変動してしまいます。

筋肉量の増減

同じ体積で考えると、筋肉は脂肪よりも重いです。

つまり、筋肉量が増えれば体重も増えて、筋肉量が減れば体重も減ります。

ダイエットに運動を取り入れていた場合、体重が増えたり体重が変わらなかったとしても、脂肪が減って筋肉が増えたというだけかもしれません。

反対に、体重が減ったとしても、それは脂肪が減ったのでは無く、無理なダイエットにより筋肉が減ってしまったという可能性があります。

筋肉量の増減によっても体重は変動するため、体重の変動だけで一喜一憂はできないのです。

便秘の有無

人間の体は、1日に約150g〜250gの便が溜まると言われています。

そのため、少し便秘になるだけでも体重は1kg程度は増えることになり、便秘が解消された日には一気に体重が減ることになるでしょう。

つまり、1kg程度の体重の増減は、便秘の有無だけで左右されてしまうのです。

ダイエットの目安は「体型の変化」や「体脂肪率」にするべき

ダイエット中に、体重が増減する理由についてお話してきました。

ダイエットを始めても体重は順調に減っていくものでは無く、ほんの些細なことでも増減してしまうため、ダイエットの目安としては相応しくありません。

では、ダイエットの目安としては一体何が相応しいのでしょうか？

私がオススメするのは「体型の変化」や「体脂肪率」です。

そもそも、ダイエットの目的は体重という数値を減らすことでは無く、体についた余計な脂肪を落とすことが目的だと言えます。

その余計な脂肪が落ちたかどうかを「体型の変化」や「体脂肪率」で確認するのが良いでしょう。

体型の変化は、お風呂上がりに自分の体をスマホで写真に撮っておくことで確認できます。

できれば、正面からだけで無く横や背面からも撮っておけば、体の変化が分かりやすいはずです。

また、体脂肪率は「体組成計」を利用すれば簡単に計測することができるので、持っていない人は購入することをオススメします。

体組成計があれば、体脂肪率だけで無く筋肉量まで計測することが可能です。

まとめ

• ダイエット中の体重の増減は気にしても何も良いことは無い
• 体重が増減する主な理由は「グリコーゲンの増減」「筋肉量の増減」「便秘の有無」などがある
• 体重は、ほんの些細なことでも増減するため、ダイエットの目安として相応しくない
• ダイエットの目安としてオススメなのは「体型の変化」や「体脂肪率」である