筋トレ中には、水分補給が必要不可欠です。
汗で失った水分を補給するため、血行の良い状態を保って筋肉に酸素と栄養を届けるためにも、筋トレ中にもこまめな水分補給を行っていきましょう。
筋トレを始めて、何度か水分補給を繰り返していると、多くの人が思いつくことがあります。
それは、「プロテインで水分補給すれば一石二鳥では?」ということです。
確かに、筋トレ中にプロテインを飲めば、「水分」と「タンパク質」の補給を同時に行うことができるので効率的な気がします。
しかし、筋肉や体に悪影響は何も無いのでしょうか?
「筋トレの途中でプロテインを飲んでも良いのか?」について考えていきます。
筋トレの途中でプロテインを飲んではいけない
結論から言えば、筋トレの途中でプロテインを飲んではいけません。
筋トレの途中でプロテインを飲むと、筋肉にも体にも悪影響が出てしまうのです。
一体どんな悪影響があるのか、1つずつ詳細を確認していきましょう。
血液が筋肉に回りにくくなる
プロテインは、粉末状にされた「タンパク質」を水に溶かして飲む食品です。
当たり前ですが、他の食品と同じように胃や腸による「消化」と「吸収」という工程を経て、体内にタンパク質という栄養素が取り込まれることになります。
人間の体は、消化と吸収を行うときに胃や腸に血液が集中することになるのです。
胃や腸に血液が集中すれば、必然的に筋肉に回せる血液量が少なくなってしまいます。
筋肉に回せる血液量が少なくなれば、筋トレに必要な酸素や栄養素が行き渡らなくなるため、筋トレの効率がぐんと低下してしまうでしょう。
いつもの重量が持ち上がらなくなったり、いつもの回数やセット数がこなせなくなったり、全力を出して筋肉を追い込むことが難しくなります。
飲み物とはいえ、プロテインも消化や吸収が必要な食品の1つです。
筋トレの途中に、筋トレの効率が下がってしまう食品をとるのはやめておきましょう。
プロテインの消化・吸収が悪くなる
プロテインを飲んだ後は、消化や吸収のために血液が胃や腸に集まってきます。
そして、筋トレにも筋肉を動かすための大量の血液が必要です。
筋トレの途中にプロテインを飲んでしまうということは、胃腸と筋肉の間で血液の取り合いが行われてしまうことを意味しています。
体内の血液には限りがあるため、結果的に胃腸と筋肉のどちらに回る血液も十分では無い中途半端な量になってしまうでしょう。
結果的に、筋トレの効率が下がるだけでなく、プロテインの消化・吸収も悪くなります。
つまり、せっかく飲んだプロテインが十分活かしきれないという状況になるのです。
筋トレ中の水分補給には消化不要な水を飲もう
「筋トレの途中でプロテインを飲んではいけない」ということをお伝えしてきました。
筋トレ中に水分補給をしたいときは、純粋な水(ミネラルウォーター)を飲むのが最適です。
純粋な水であれば、胃腸に血液が集まってくることはありません。
さらに、水には血行を良くしたり、心を落ち着かせる効果、疲労物質や老廃物などの不要物質を体外に洗い流す効果も期待できます。
筋肉を大きく成長させるためには、体を健康に保つことが最も大切です。
筋トレ中の水分補給には、純粋な水を飲むことをオススメします。
プロテインを飲むべきタイミングは?
では、プロテインはいつ飲むのが効果的なのでしょうか?
一般的にプロテインを飲むタイミングで良いとされているのは次の通りです。
筋トレをした直後は、筋肉の合成が最も高まると言われています。
一般的に、「ゴールデンタイム」と言われる時間で、そのタイミングでプロテインを飲むことで、効率よく筋肉を大きくすること可能です。
また、寝ているときは「成長ホルモン」の影響で筋肉の合成が高まるため、就寝前のタイミングでプロテインを飲むのが良いでしょう。
そして、反対に起床したときは体内のタンパク質は空っぽになっているため、すぐにプロテインを飲んでタンパク質を補給するべきです。
プロテインを飲むべきタイミングをうまく見極めて、筋肉を効率的に大きく成長させていきましょう。
まとめ
- 筋トレの途中でプロテインを飲んではいけない
- 筋トレの途中でプロテインを飲むと「血液が筋肉に回りにくくなる」「プロテインの消化・吸収が悪くなる」などの悪影響が出てしまう
- 筋トレ中に水分補給をしたいときは、純粋な水(ミネラルウォーター)を飲むのが最適
- プロテインを飲むなら「筋トレをした直後」「起床したとき」「食後から2時間〜3時間後」「就寝前(1時間〜2時間前)」などのタイミングが良い
コメント