
ダイエットを成功させるために最も重要なのは「食事」を変えることです。
とはいえ、「痩せたいけど美味しい物は食べ続けたい!」「大好物の揚げ物は絶対にやめられない!」「食事を変えるとストレスが爆発する!」といった悩みを持っている人も多いのではないでしょうか?
そんな人たちの最後に行き着く先が「激しい運動」というダイエット方法だと言えます。
一気にカロリーを消費できる「激しい運動」を毎日行うことで、食事を変えることなく運動だけで痩せることが可能です。
とはいえ、「激しい運動」で正しく痩せていくためには、いくつかのコツがあります。
今回は、そんな「激しい運動」というダイエットをするうえで、絶対に知っておきたい注意点やポイントについて考えていきましょう。
「激しい運動」ってどんな運動なの?
その前に「激しい運動」と言う名称は、少し曖昧すぎる表現ではないでしょうか?
ここでは、「激しい運動」とは具体的に次のような運動の種類を指すことにします。
- HIIT(ヒート・ヒット)
- 短距離ダッシュ
- ランニング
- 水泳
- ロードバイク(自転車レース)
- ウエイトリフティング
ごく短時間で痩せることができると人気のHIIT(ヒート・ヒット)をはじめ、短距離ダッシュや水泳などの、どれも耳にするだけで息苦しくなるような運動ばかりです。
これらの運動を少し難しい専門用語で言い換えると、「無酸素運動」と分類される運動になります。
「無酸素運動」の特徴は?

では、「無酸素運動」には一体どんな特徴があるのでしょうか?
「無酸素運動」には、主に次のような特徴があります。
ダイエットをするうえでの最大のポイントは「体内に蓄えられた「糖(グリコーゲン)」をエネルギー源とする」です。
具体的には、無酸素運動をすることで「血液」「筋肉」「肝臓」にそれぞれ蓄えられている「糖(グリコーゲン)」がどんどん消費されていきます。
そして、体内の「糖(グリコーゲン)」が少なくなってくると「体脂肪」が分解されてエネルギーとして使われるのです。
つまり、無酸素運動をして体内の「糖(グリコーゲン)」をどんどん消費していくことで、「体脂肪」が分解されて痩せていくことができる、ということが痩せる理屈になります。
「激しい運動(無酸素運動)」には大きなデメリットもある
「何だ、激しい運動(無酸素運動)をするだけでもうまく痩せることができるんじゃないか!」と思った人も多いかもしれません。
実際に、激しい運動をするだけで痩せていくことは可能です。
しかし、ここに大きなデメリットが1つ潜んでいます。
その大きなデメリットとは、「脂肪と一緒に筋肉も落ちる」ということです。
人間の体は、激しい運動をして体内の「糖(グリコーゲン)」が少なくなってくると「体脂肪」を分解してエネルギーを作り出しますが、同時に「筋肉」も分解してエネルギーを作り出そうとします。
何も対策をしなければ、「体脂肪」よりも「筋肉」の方がどんどん落ちてしまうという事態も考えられるでしょう。
「別に、痩せるなら筋肉が無くなっても構わない!」という人も居るかもしれませんが、それは後々とても後悔することになります。
たとえ痩せることができたとしても、筋肉が落ちてしまった状態では「ダイエットが成功した」とはとても言えないからです。
筋肉が落ちることによる一番のデメリットは「不健康な見た目になる」ということでしょう。
人間の体は、ただ痩せれるだけで自動的に健康的な見た目になる訳ではありません。
健康的で美しい体を持つモデルや芸能人の体を見れば分かりますが、健康的な体を持っている人は例外なく体に「適度な筋肉」が付いています。
体脂肪が少なくなった体に「適度な筋肉」が付いているからこそ体にメリハリがうまれ、初めて健康的な見た目の体になることができるのです。

もし、痩せることができたとしても「体脂肪」も「筋肉」も少なくなった状態では、不健康な見た目になってしまうため、家族や知り合いからも「どこか体が悪いんじゃない?大丈夫?」と心配されることの方が多くなるかもしれません。
さらに、筋肉が落ちてしまうと基礎代謝が落ちてしまうため、どんどん太りやすく痩せにくい体になってしまいます。
せっかく痩せることができたとしても、すぐにリバウンドしてしまうことになるでしょう。
最悪の場合、ダイエットを繰り返すほど筋肉を失っていくことになります。
正しく健康的に痩せていくためには、いかに「筋肉」を維持しながら痩せていくかが重要なのです。
「筋肉」を残して「脂肪」だけを落とすための方法は?

では、「激しい運動(無酸素運動)」でダイエットをしたとしても、「筋肉」はうまく残して「脂肪」だけを落とすにはどうすれば良いのでしょうか?
主に次の2つの方法をとることで、できるだけ「筋肉」を残して「脂肪」だけを落としていくことが可能です。
【その1】適度に筋トレを行う
筋肉が落ちてしまうというなら、もう一度筋肉を付ければ良いのです。
幸いなことに、人間は誰でも「筋トレ」を行うことで筋肉を付けることができます。
とはいえ、何もボディビルダーやスポーツ選手のように、血管が浮き出るような激しい筋トレをする必要はありません。
この筋トレは「筋肉を維持する」ということが目的です。
筋肉を維持するだけであれば、ジムに通ってウエイトトレーニングをする必要は無く、自宅で簡単にできる「自重トレーニング」を定期的に行っていくだけでも十分です。
毎日やるのが大変なら、2日に1回でも3日に1回でも構いません。
自分が無理なく継続することができるペースでやっていきましょう。
【その2】正しく栄養補給をする
体内の栄養素をうまくコントロールしていくことでも、できるだけ「筋肉」を残して「脂肪」だけを落としていくことができます。
具体的には、次の2つの栄養素の補給をうまくコントロールしていくことが効果的です。
糖質(炭水化物)

「糖質(炭水化物)」は、体内に蓄えられる糖(グリコーゲン)の元になる栄養素です。
特に、「激しい運動(無酸素運動)」をした直後は、体内の糖(グリコーゲン)の量がとても少なくなっているため、そのまま放っておけば、不必要に大切な筋肉が分解されてエネルギーに変えられてしまうことになります。
無駄に筋肉を落とさないためにも、激しい運動をした後はしっかりと「糖質」を含んだ物を食べましょう。
とはいえ、「糖質」はとりすぎれば「体脂肪」になってしまうため、食べすぎには注意が必要です。
ウィダーインゼリーは、「10秒チャージ」でとても有名なエネルギー補給食品です。
栄養成分のほとんどが「糖質」「ビタミン」「ミネラル」だけで構成されており、まさに栄養を補給するには最適な食品だと言えるでしょう。
また、ゼリー状のためすぐに体内に吸収され、胃腸にもほとんど負担をかけることがありません。
バナナと羊羹も、手軽に食べることができるのでオススメです。
バナナは、エネルギー補給のためにスポーツ選手も愛用しているという話は有名ですよね?
また、意外かもしれませんが羊羹などの和菓子も栄養補給には最適です。
洋菓子と違って「脂質」がほとんど入っていないのも、ダイエット中の人には嬉しいポイントでしょう。
羊羹は個装になっているものを購入しておけば、賞味期限や食べ過ぎてしまう心配もありません。
激しい運動後は、これらの糖質をすぐに食べる習慣を身につけて、できるだけ大切な筋肉を落とさないようにしていきましょう。
タンパク質

「タンパク質」は、筋肉の材料になる栄養素です。
いくら筋トレを頑張っていても、筋肉の材料であるタンパク質が不足していれば、うまく筋肉を増やしたり維持していくことはできません。
なるべく、多くのタンパク質を含む食材を毎日食べるようにしましょう。
タンパク質を多く含む食材は、メインのおかずにしやすい肉類や魚類に加えて、毎日飽きずに食べ続けられる大豆製品や鶏卵、乳製品など種類がとても豊富です。
なるべくお金をかけたくない人であれば、「鶏むね肉」「豚肉」「納豆」「ゆで卵」などを中心に食べていくことで、かなり出費を安く抑えられます。
タンパク質は最も体脂肪になりにくい栄養素です。食べ過ぎを恐れ過ぎずに、積極的に食べていきましょう。
また、調理や食事が手間だという人であれば、水に溶かして飲むだけで手軽にタンパク質がとれる「プロテイン」を試してみるのも良い方法です。
タンパク質が粉状になった「プロテイン」であれば、カロリーを最小限に抑えながら効率よくタンパク質を補給することができます。
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「激しい運動」をするなら「筋トレ」や「栄養補給」をしながらゆっくりと痩せていこう
激しい運動(無酸素運動)を、ただ一途に頑張るだけでは「筋肉」も落ちてしまうため、ダイエットの成功は遠のいてしまいます。
筋肉を落とさずに痩せていくためにも、「筋トレ」や「栄養補給」をしながらゆっくりと時間をかけてダイエットをしていくのが良い方法です。
早く結果を出したいという気持ちを抑えて、体の健康はもちろん、心の健康も維持しながらダイエットを続けていきましょう。
まとめ
- 激しい運動(無酸素運動)には、「脂肪と一緒に筋肉も落ちる」という大きなデメリットがある
- 筋肉が落ちてしまうことにより、「不健康な見た目になる」「基礎代謝が落ちて痩せにくい体になる」「リバウンドしやすくなる」などのデメリットがある
- 筋肉を残して脂肪だけを落とすためには、「適度に筋トレを行う」「正しく栄養補給する」などの方法が効果的
- 栄養補給には、体内に蓄えられる糖(グリコーゲン)の元になる「糖質」と、筋肉の材料となる「タンパク質」を積極的にとるのが良い
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