何が間違っているの?努力しているのに結果が出ない人がやっているダイエットの失敗例

何が間違っているの?努力しているのに結果が出ない人がやっているダイエットの失敗例

自分なりに精一杯努力をしているのに、他の人とは違って何故かなかなかダイエットの結果が出ないという悩みを持った人も多いのではないでしょうか?

途方に暮れて誰かに相談したとしても、「まだまだ努力不足だ!」という心無い一言で片付けられてしまうかもしれません。

今回は、そんなダイエットの結果がなかなか出ない人のために、ダイエットの失敗例とその理由をいくつかピックアップしてみました。

ダイエットの失敗例から学べることは多いです。

さらに、失敗例を学んだ後には、実際にどんなダイエットをすれば結果が出やすいかを一緒に考えていきましょう。

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努力しているのに結果が出ない人がやっているダイエットの失敗例

早速ですが、ダイエットの代表的な失敗例をピックアップしました。

これらの失敗例は、ダイエットの根本的なやり方や考え方が間違っているため、たとえどんなに頑張って努力をしたとしても、うまく良い結果に結びつくことはありません。

それどころか、体の健康はもちろん心の健康まで壊してしまうことにもなりかねません。

では、代表的な失敗例を元に、失敗してしまう理由について具体的にを考えていきましょう。

努力しているのに結果がでない人がやっているダイエットの失敗例
  • 【その1】何も食べないダイエット
  • 【その2】これしか食べないダイエット
  • 【その3】筋トレしないダイエット
  • 【その4】睡眠不足のままダイエット
  • 【その5】ストレスが大きく溜まるダイエット
  • 【その6】食物繊維が不足するダイエット
  • 【その7】短期間で痩せるダイエット

【その1】何も食べないダイエット

NG

「何も食べない」や「なるべく食べない」というダイエット方法は、誰もが思い付いて実践したことがあるのでは無いでしょうか?

このダイエット方法の結果は、必ず「痩せる前にギブアップ」か「少し痩せて直ぐにリバウンド」のどちらかになってしまうと決まっています。

人間は、食べることでしかエネルギーを補給することができません。

エネルギーが補給されなければ、脳や内臓の機能がどんどん低下することになり、やがて倒れて動けなくなってしまうことになるでしょう。

気合や根性で何とか続けることが出来たとしても、人間の体はエネルギーが入ってこないという生命の危機を感じることになるため、なるべくエネルギーを消費しないという状況になってしまいます。

つまり、「何も食べない」や「なるべく食べない」というダイエット方法を続けるほど、体はエネルギーを出来るだけ消費せずに溜め込んでしまおうとするのです。

結果的に、少し痩せることが出来たとしても、直ぐにリバウンドすることになります。

【その2】これしか食べないダイエット

「何も食べないダイエット」が成功しないと気付いた人が、次に試してみようとするダイエットが「それしか食べないダイエット」ではないでしょうか?

具体的には、「バナナ」や「りんご」など、何か1つの食材だけをひたすら食べ続けるというダイエット方法です。

このダイエット方法では、食べる量は特に我慢しなくても良いので、何も食べないダイエットよりは成功しやすいと思ってしまうかもしれません。

確かに「何も食べないダイエット」よりいくらかはマシですが、やはりこのダイエットも間違いなく失敗しまうでしょう。

なぜなら、1つの食材からは限られた栄養素しか得られないからです。

ご存知の通り、人間の体には「三大栄養素」はもちろん、「13種類のビタミン」や「16種類のミネラル」、「食物繊維」など、様々な栄養素が必要となります。

それらの栄養素が1つでも不足すれば、脳や体はうまく機能してくなくなり、やがて「集中力の低下」や「思考力の低下」、「体が思うように動かなくなる」や「病気になりやすくなる」などの悪影響がどんどん出てくることになるでしょう。

そして、前述の通り1つの食材からは限られた栄養素しか得られません。

つまり、1つのものを食べ続けている限り、体に十分な種類の栄養素をとることはできないのです。

「これしか食べないダイエット」を始めても数日も経たないうちに、本人の「意気込み」や「気合」とは無関係に、脳や体の方が生命の危機を感じてギブアップしてしまうことになるでしょう。

残念ながら、「これしか食べないダイエット」で得られるものは「体が不健康になる」ということぐらいです。

【その3】筋トレをしないダイエット

筋トレ

ダイエットに、運動を取り入れたくないという人は多いです。

「運動が苦手」「そんな時間が取れない」「疲れるから嫌だ」「筋肉痛が耐えられない」など、人によって様々な理由があるとは思いますが、運動はともかく筋トレをしないダイエットは高確率で失敗してしまうことになります。

なぜなら、どんなダイエットをしたとしても、脂肪と一緒に筋肉が落ちてしまうからです。

筋肉が落ちてしまうと、一体どんなデメリットがあるのでしょうか?

ダイエットに限定して言うなら、最大のデメリットは「筋肉量が減少することで基礎代謝が低下する」ということです。

基礎代謝が低下すれば、それだけ1日に消費されるカロリーが減少してしまいます。

つまり、ダイエットを続ければ続けるほどに、それだけ「太りやすく痩せにくい体」が出来上がってしまうことになるのです。

もし、ある程度痩せることができたとしても、残念ながら直ぐにリバウンドしてしまうことになるでしょう。

ダイエットを成功させるうえで大切なのは、「筋肉は残して脂肪だけを落とす」ことです。

そのためにも、放っておくとダイエットで落ちてしまう筋肉を、定期的に筋トレをすることで維持するということが大切になります。

【その4】睡眠不足のままダイエット

体が不健康な状態では、いくらダイエットを頑張っても痩せることは難しくなります。

そして、私たちの体をいとも簡単に不健康にしてしまうのが「睡眠不足」です。

睡眠不足が続いている状態では、ダイエットに大きな悪影響が出てしまうため、頑張ってダイエットをしても成功率はぐんと低くなってしまうでしょう。

睡眠不足はダイエットに大きな悪影響が出る
  • 代謝が悪くなる(摂取したカロリーが脂肪になりやすくなる)
  • 自律神経が乱れる(日中にカロリーが消費されにくい体になる)
  • 食欲ホルモン「グレリン」の分泌量が増えて食欲が増す

仕事や勉強、家事や運動などで忙しい毎日を送っている人は多いと思いますが、どんなに忙しくても体の健康を維持するためにも十分な睡眠時間をとることが大切です。

具体的には、統計的に毎日7時間の睡眠をとっている人の肥満率が最も低いと言われています。

睡眠時間を少しでも増やすためにも、「今やっていることは睡眠よりも優先するべきことなのか?」を常に問いかけるようにしましょう。

【その5】ストレスが大きく溜まるダイエット

ダイエットは「苦しいもの」や「ツラいもの」だと考えている人は多いです。

確かに、「食事の見直し」や「適度な運動」、「規則正しい生活」など、自分が普段やって来なかったことに新しく取り組んでいく必要はあります。

しかし、必要以上に自分にとって「大きなストレス」となるダイエットは成功しません。

なぜなら、人間は、小さなストレスなら生活に良い緊張感を得ることができますが、大きなストレスになれば体にとって悪影響が出てしまうからです。

大きなストレスは体に悪影響が出る
  • 体の緊張状態が続き自律神経が乱れる
  • 睡眠の質が下がったり睡眠不足になる
  • イライラや集中力が低下する

一度ストレスが体に悪影響を与え始めてしまうことで、そのこと自体でさらにストレスに感じるようになってしまうため、ストレスと体の悪影響の負のループにはまってしまうことになります。

ダイエットを成功させるためには、体を健康な状態に保つことが何より大切です。

そのためにも、ストレスが大きく溜まってしまうダイエットは避けましょう。

とはいえ、実際にどんなダイエットがストレスを溜めてしまうのかが分かりませんよね?

結論から言えば、ストレスが大きく溜まるダイエットは、その人の生活スタイルや性格によって大きく違ってきます。

ストレス

例えば、時間が無い人が毎日長時間の半身浴をしたり、料理をすることが嫌いな人が毎日ダイエット料理を自炊したり、運動が嫌いな人が毎日ウォーキングをしたりなど、その人の生活スタイルや性格とマッチしないダイエット方法を選んでしまうとストレスが大きく溜まるでしょう。

流行りのダイエットや大きな効果が期待できるダイエット方法に飛びつくのではなく、自分にとってあまりストレスにならないようなダイエット方法を選ぶべきです。

ストレスにならないダイエット方法を選択することで、体を健康な状態に保ちつつ、長期間に渡ってダイエットを継続していくことができるでしょう。

たとえ小さな効果しかないダイエット方法だったとしても、長期間に渡って継続さえできれば必ず効果は少しずつ出てきます。

【その6】食物繊維が不足するダイエット

ダイエット中の食事で気をつける必要があるのは、「カロリー」や「糖質(炭水化物)」、「脂質」の量だけではありません。

それらと同じくらい重要なのが「食物繊維」です。

食物繊維は、主に次のような食材に多く含まれています。

食物繊維を多く含む食材
  • 野菜類
  • きのこ類
  • 豆類
  • 海藻類
  • 果物類

実は、食物繊維にはカロリーや栄養素が何も含まれていません。

そのため、一時期は「体に不要なもの」という手ひどい扱いを受けたことさえあります。

しかし、その後の研究で食物繊維の働きが明らかになるにつれて、五大栄養素に次ぐ「第六の栄養素」とも言われるほど重要なものとして認識を改められました。

体の健康はもちろん、ダイエットの強い味方になってくれるのが食物繊維です。

食物繊維をとるメリット
  • 便通を促進
  • 空腹になりづらい
  • 腸内菌の餌になる
  • 糖質の吸収をゆるやかにして血糖値の急騰を抑える
  • コレステロールを体外に排出

ダイエットをするうえで、食物繊維の一番の恩恵は「便通の促進」だと言えます。

便秘はダイエットの大敵で、便秘の状態が長く続くことで腸内に「悪玉菌」や「有害物質」が増殖することになり、結果的に肝臓のエネルギー代謝が低下することになるため、体に体脂肪が付きやすくなってしまうのです。

便秘による悪影響を受けないためにも、ダイエット中だからこそ「食物繊維」をしっかりと摂るようにしましょう。

【その7】短期間で痩せるダイエット

痩せ過ぎた

ダイエット中は食事や生活をするうえで、色々な「我慢」や「工夫」などをする必要があるため、誰でも短期間でダイエットを終えたいと考えるのでは無いでしょうか?

そこで、つい飛びついてしまうのが「短期間で痩せるダイエット」です。

「短期間で痩せたい」という要望が多いこともあり、少し探してみるだけでも世の中には「数日で痩せる」や「1週間で痩せる」、「たった1ヶ月でマイナス10キロ」など、景気の良いダイエット方法が数多くあります。

「そんな短期間で痩せるならやってみようかな」と考える気持ちも分からなくもありません。

しかし、人間の体をごく短期間で痩せさせようと思えば、やはりどこかで無理のあるダイエット方法になってしまいます。

たとえ本当に短期間痩せることができたとしても、ダイエットを終える頃には無理をした反動により、体はとても不健康な状態になっているでしょう。

無理なダイエットにより、体は極度の栄養不足になっていたり、筋肉量が大きく減少しているかもしれません。

そんな状態のままで、元の食事や生活に戻すと一体どうなるでしょうか?

もちろん、待っているのは「リバウンド」です。

さらに悪いことに、栄養不足により体がエネルギーを消費しない状態になっていたり、筋肉量が大きく減少して基礎代謝が低下していることにより、以前よりも太りやすい状態になっています。

最悪の場合、ダイエット前よりも太ってしまうことだって十分にあり得るでしょう。

そういった残念な結果を避けるためにも、ダイエットは体の健康を維持しながら、長期間に渡ってじっくりと行っていくことが大切です。

ダイエットを成功させるための基本的な考え方

これまで、ダイエットの具体的な失敗例と、そのダイエットがなぜ失敗するかの理由についてお話してきました。

では、一体どんなダイエットをしていけば良いのでしょうか?

ダイエットを成功させるためには、ダイエット方法よりも「ダイエットを成功させるための基本的な考え方」を理解しておく必要があります。

これらの考え方を理解することで、何も特別なダイエット方法にとらわれること無く、自分用にカスタマイズしたダイエット方法で痩せていくことができるようになるでしょう。

さっそくですが、「ダイエットを成功させるための基本的な考え方」について1つずつ解説していきます。

ダイエットを成功させるための基本的な考え方
  • 【その1】十分な栄養をとる
  • 【その2】糖質(炭水化物)は少なめに、脂質は意識して控える
  • 【その3】タンパク質を多めにとる
  • 【その4】食物繊維をしっかりとる
  • 【その5】筋トレをする
  • 【その6】十分な睡眠をとる
  • 【その7】血行を良くする
  • 【その8】自分にとって無理なく長く続けられることをする

【その1】十分な栄養をとる

ビタミン・ミネラル

まずは、「食事から十分な栄養をとる」ということを心掛けましょう。

もちろん、ここで言う「栄養」とは「カロリー」だけの事ではありません。ただ単純にカロリーだけをとり続けても、どんどん太っていくだけですからね。

ここで言う「栄養」とは、主にエネルギー代謝や基礎代謝を高めてくれる「ビタミン」や「ミネラル」などの必須栄養素のことです。

これらの必須栄養素を毎日十分にとり続けることで、脳や内臓が十分なパフォーマンスを発揮してくれるようになるため、自然と「エネルギー(カロリー)が消費されやすい体」になっていきます。

つまり、十分な栄養をとることで「痩せやすく太りにくい体」を手に入れることができるのです。

では、具体的に十分な栄養をとるにはどうすれば良いのでしょうか?

「ビタミン」や「ミネラル」などの栄養素は、色々な食材に少しずつ含まれているという特徴があるため、なるべく食事の品数を増やすという方法が効果的です。

例えば、ランチを「牛丼」だけで済ますのでは無く、「牛丼」に「生卵」、「サラダ」や「豚汁」「漬物」なども一緒に頼むのが良いでしょう。

食事の品数を増やすことで、必然的に色々な食材を食べることになるため、結果的に色々な種類の「ビタミン」や「ミネラル」をとることができるのです。

もちろん、単純に品数を増やすだけでは食事の量が増えてカロリーをとりすぎてしまうため、牛丼のサイズをワンランク下げるなどの工夫は必要になります。

また、「特に栄養価の高いもの」を食事に加えるのも手軽で良い方法です。

私がオススメする「特に栄養価が高いもの」としては、「鶏卵(たまご)「魚類」「肉類」「豆腐」「納豆」「ブロッコリー」「トマト」「アボカド」「牛乳」「ヨーグルト」などです。

これらの食材を食事に加えることで、ある程度の「ビタミン」や「ミネラル」などを確保することができます。

色々な食材を用意できないときは、「特に栄養価の高いもの」を食事に加えてみましょう。

【その2】糖質(炭水化物)は少なめに、脂質は意識して控える

ダイエットをするうえで気をつけるべきは、何も「カロリー」の数値だけではありません。

もちろん、カロリーの数値も重要なバロメーターとなりますが、それと同じくらい「何を食べるか」が重要になってきます。

なぜなら、たとえ同じカロリーだったとしても、「何を食べるか」によって体脂肪の付きやすさが違ってくるからです。

具体的には、うまく痩せていきたいなら体脂肪になりやすい「糖質(炭水化物)」や「脂質」を多く含む食材や食べ物は控えたほうが良いでしょう。

糖質(炭水化物)を多く含む食材
  • 白米
  • パスタ
  • パン類
  • めん類
  • 芋類
脂質を多く含む食材
  • 揚げ物
  • ケーキ
  • クロワッサン
  • ポテトチップス
  • バター

「糖質(炭水化物)」や「脂質」は、三大栄養素と言われる人間の体に必須の栄養素です。

もし、これらの栄養素が不足してしまえば、たちまち脳や内臓の機能は低下しても不健康な状態になってしまうでしょう。

しかし、現代の食生活においては「糖質(炭水化物)」や「脂質」を多く含む食材や料理で溢れかえっており、これらの栄養素が不足することは少ないと言えます。

反対に、何も考えずに食事をとっていると、自然と「糖質(炭水化物)」や「脂質」をとりすぎてしまうことになり、体に余計な脂肪がついてしまうのです。

これらの栄養素を意識してとりすぎないようにするだけでも、人によっては十分なダイエット効果を得ることができるでしょう。

糖質(炭水化物)

糖質

「糖質(炭水化物)」は、脳や内臓はもちろん、筋肉を動かすために必要なメインエネルギー源となる重要な栄養素です。

糖質が不足することで、「思考力や集中力の低下」「内臓の働きが悪くなる」「体(筋肉)に力が入らなくなる」などの悪影響が出てしまうでしょう。

とはいえ、糖質は食べる機会の何かと多い「白米」や「めん類」、「パン類」などに多く含まれている栄養素なので、普通の食生活をしている人であれば、ほぼ不足することはありません。

糖質(炭水化物)を多く含む食材
  • 白米
  • パスタ
  • パン類
  • めん類
  • 芋類

反対に、平均的な日本人の食生活であれば、十分すぎる程の糖質を毎日食べてしまっている人の方が多いぐらいなのではないでしょうか?

そして、とりすぎてエネルギーとしてうまく使い切れなかった糖質は、不本意ながらもそのまま「体脂肪」として自分の体にしっかりと蓄えられてしまうのです。

では、糖質のとりすぎによる「体脂肪」の増加を防ぐには一体どうすれば良いのでしょうか?

最も簡単な方法としては、糖質の食べる量を少なめにすることです。

例えば、いつも食べている白米の量を少し減らしたり、うどんやラーメンを食べる機会自体を減らしたりすることが、無理なく糖質を減らすための効果的な方法だと言えます。

1つ大切な注意点としては、糖質を完全カットするのは絶対にやってはいけません。

糖質は、体のメインエネルギーとなる重要な栄養素です。自分の体のパフォーマンスを観察しながら、健康な状態を保ちつつ少しずつ減らしていくのが良いでしょう。

脂質

「脂質」は、細胞膜やホルモンの原材料となります。

他にも、体のほとんどすべての機能に関係している重要な栄養素です。

脂質が不足すれば、「体力の低下」「疲労感」「頭痛」「むくみ」などの体への悪影響が出やすくなってしまうでしょう。

とはいえ、現代の食生活において脂質が不足することは少ないと言えます。

調理に使用する食用油はもちろん、肉や魚などの食材にも含まれているため、特に意識をしていなくても十分な脂質をとっている人がほとんどです。

脂質を多く含む食材
  • 揚げ物
  • ケーキ
  • クロワッサン
  • ポテトチップス
  • バター

悪いことに、美味しい「揚げ物」や「菓子類」には大量の脂質が含まれています。

「唐揚げ」や「とんかつ」、「ポテトチップス」や「チョコレート」などを好んで食べている人は、多くの場合は脂質をとりすぎている傾向にあるでしょう。

また、食材では無くても「マヨネーズ」などにも大量の脂質が入っているので注意が必要です。

そして、脂質のカロリーは1gあたり9kcalと飛び抜けて高カロリーになります。

「揚げ物」や「菓子類」が好きな人には酷な話ですが、これらの脂質を多く含むものを日常的に食べ続けるのはやめておくべきです。

いきなりは難しいかもしれませんが、痩せたいのであれば徐々に食べる機会を減らしていき、最終的には月に1度程度のご褒美的な食べ物として扱っていきましょう。

【その3】タンパク質を多めにとる

「糖質(炭水化物)」や「脂質」とは違い、現代の食事では不足しがちなのが「タンパク質」という栄養素です。

タンパク質は、主に筋肉・爪・髪・内臓などの材料となる栄養素で、それ以外にも酵素の材料、細胞分裂や体調維持、獲得免疫機能など、その役割は多岐に渡ります。

タンパク質が不足すると「筋力の低下」「肌や髪のカサつき」「体が冷えやすくなる」など、体に悪影響が出てくるようになるでしょう。

毎日の食事から積極的にとっていくことが大切です。

タンパク質を多く含む食材
  • 肉類
  • 魚類
  • 鶏卵
  • 納豆
  • 豆腐

タンパク質は、「肉類」や「魚類」、「鶏卵」や「大豆製品」に多く含まれています。

おかずの一品として食卓に出しやすいものが多いので、肉や魚を中心にどんどん食べていきましょう。

調理が面倒だという人であれば、「納豆」が特にオススメです。納豆であれば、タレをかけて混ぜるだけで簡単に食べることができます。

納豆はタンパク質以外の栄養も豊富なので、毎日1パックは必ず食べておきたいですね。

また、「タンパク質」は1gあたり4kcalと「糖質」と同等のカロリーではありますが、消化や吸収自体に体内のカロリーを多く使用するため、太りにくい事が分かっています。

体脂肪が付きやすい「糖質」や「脂質」の代わりに、「タンパク質」を多めに食べていきましょう。

【その4】食物繊維をしっかりとる

日本は、特に「便秘」の人の割合が多いと言われています。

2019年にまとめられた厚生労働省「国民生活基礎調査の概況」によれば、男性で25.4%、女性で43.7%もの割合で「便秘」に悩まされているとう調査結果が出ています。

「便秘になると太りやすい」という事は広く知られていますが、その理由を理解している人はとても少ないのではないでしょうか?

「便秘になってから体脂肪が蓄積されるまでの流れ」は次の通りです。

便秘になってから体脂肪が蓄積されるまでの流れ
  1. 便秘になる
  2. 便がエサとなり、腸内に「悪玉菌」や「有害物質」が増殖する
  3. 腸壁から有害物質が吸収され、血管に入って全身を巡る
  4. 有害物質を除去するために、肝臓に大きな負担がかかる
  5. 肝臓のエネルギー代謝機能が低下する
  6. 体に入ってきた栄養素がエネルギー変わりにくくなる
  7. エネルギーに変わらなかった栄養素は、体脂肪として蓄積される

簡単に言えば、便秘になることで腸内の悪玉菌が増殖し、体に入ってきた栄養素がエネルギーに変わりにくくなるという現象が起きてしまうのです。

つまり、便秘を改善しなければ、ダイエットを成功させるのは難しいと言えます。

では、便秘を改善するにはどうすれば良いのでしょうか?

便秘を改善するために一番良い方法としては、「食物繊維」をしっかりとるということです。

「食物繊維」には消化されずに小腸や大腸まで届き、便通を促進するという効果があり、また、腸内の善玉菌のエサになってくれるという特徴まであります。

食物繊維を多く含む食材
  • 野菜類
  • きのこ類
  • 豆類
  • 海藻類
  • 果物類

便秘や腸内環境を改善するためにも、食物繊維を多く含むものを意識して食べていくことが大切です。

そのためにも、上記のような食材を積極的に食卓に出していく必要があります。

毎日無理なく食べていくなら、野菜をサラダにして食べるか、きのこ類を汁物に入れるという方法がオススメです。

食物繊維をしっかりとり、ダイエットの大敵である「便秘」を改善していきましょう。

【その5】筋トレをする

疲れた

ダイエットをすれば、必ず脂肪と一緒に筋肉まで落ちてしまいます。

筋肉が減少すると基礎代謝が低下することになってしまうため、それだけ「太りやすく痩せにくい体」になっていき、ダイエットの成功は一段と難しくなっていくでしょう。

もし、うまく痩せることが出来たとしても、ダイエット前よりも「太りやすく痩せにくい体」になっているため、直ぐにリバウンドする可能性が高くなります。

そんな事にならないためにも、「ダイエット中は筋肉を維持する」という事が大切です。

うまく筋肉を維持することさえできれば、ダイエットで落ちていくのは余計な体脂肪だけという理想的な状態をつくることができます。

筋肉を維持するなら、「筋トレ」をすることが最適な方法です。

とはいえ、ボディビルダーのように毎日ジムに通って長時間の筋トレをする必要はありません。

筋肉を維持する事が目的であれば、自宅で自分のペースで行える「自重トレーニング」を行うだけでも十分な効果が期待できます。

あまり筋トレをする時間がとれない人であれば、「大胸筋」や「広背筋」、「大腿四頭筋」など、体の中でも特に大きな筋肉だけでも鍛えていきましょう。

【その6】十分な睡眠をとる

ダイエットを成功させたいのであれば、体を健康に保ち続ける必要があります。

そして、体を健康に保つのであれば「睡眠」が何より大切であり、仮にいくら完璧なダイエット方法を実践していたとしても、睡眠が不足しているだけでダイエットが失敗する可能性は大きく高まるでしょう。

睡眠不足はダイエットに大きな悪影響が出る
  • 代謝が悪くなる(摂取したカロリーが脂肪になりやすくなる)
  • 自律神経が乱れる(日中にカロリーが消費されにくい体になる)
  • 食欲ホルモン「グレリン」の分泌量が増えて食欲が増す

ダイエットを成功させるためにも、毎日、必ず7時間の睡眠時間をとることを目標にしていくことが大切です。

「とてもそんな睡眠時間は取れない!」という人でも、1日の生活を根気強く見直していくことで、「無駄な時間」や「やらなくても良いこと」などを見つけることができるのではないでしょうか?

例えば、「無意味な動画を観ている時間」「スマホを触っている時間」「解決しない悩みを考えている時間」「特に何もしていない時間」などを意識して少なくしていくことで、睡眠時間を増やすことができます。

夜が特に忙しいという人であれば、「昼寝をする」という方法が効果的です。何とか合計で7時間の睡眠が確保できるように工夫していきましょう。

【その7】血行を良くする

血行の良し悪しを気にしながら生活している人は、意外と少数なのではないでしょうか?

血液には、「栄養素」や「酸素」を体の隅々にまで送り届けるという重要な役割があるため、血行の良し悪しはそのまま体の健康状態に大きく関わってきます。

もちろん、それはダイエットの効果にも影響してくるのです。

もし、血行が悪い状態が続いているなら、それは脳や内蔵へ十分な栄養素や酸素が送り届けられていないという事を意味しています。

十分な栄養素や酸素が送り届けられなければ、当然ながら脳や内臓は多くのカロリーを消費することができません。

つまり、血行が悪い状態が続くことで、ダイエットの強い味方である「基礎代謝」が低下してしまうことになるのです。

「基礎代謝」が低下してしまえば、1日に消費されるカロリーが低下するため、当然ながらダイエットにも悪影響が出てしまうことになります。

血行が悪い状態が続くとダイエットに悪影響が出る
  1. 血行が悪くなる
  2. 脳や内臓に十分な栄養素と酸素が送り届けられない
  3. 脳や内臓が多くのカロリーを消費できない
  4. 基礎代謝が低下する
  5. 1日に消費されるカロリーが低下する

反対に言えば、意識して血行を良していくことで、基礎代謝が高まり1日に消費されるカロリーを大きく増やすことができるでしょう。

では、血行を良くするためには一体何をすれば良いのでしょうか?

血行を良くするためには、主に次のような事を行うのが効果的です。

血行を良くするための方法
  • 全身浴をする
  • 適度に運動をする
  • 適度に休息をとる
  • 悪い食生活を改善する
  • ストレッチをする
  • 水分をとる
  • 深呼吸をする

「全身浴をする」「ストレッチをする」「水分をとる」「深呼吸をする」などは、どれも日々の生活の中に簡単に組み込める方法なのでオススメです。

1日に消費されるカロリーを高めるためにも、少しでも血行を良くする生活をしていきましょう。

【その8】自分にとって無理なく長く続けられることをする

どんなダイエットをするにしても、「食生活の改善」や「生活自体の改善」を行う必要があり、それらを長く続けていくことが求められます。

とはいえ、あまりにも「自分の生活」や「自分の性格」に合わないダイエットを無理に続けていくことはできないでしょう。

「自分の生活」や「自分の性格」に合わないダイエットは長く続けることができない
  • 時間が無いのに長時間の運動をする
  • 調理が苦手なのに毎回ダイエット食を自作する
  • 大好物をずっと食べられない
  • 他人と同じペースで一緒にダイエット
  • 他人が成功したダイエットと完全に同じことをする

例えば、忙しくて時間が無い人が「毎日2時間の運動をする」というようなダイエットを続けていくのは無理があるのではないでしょうか?

または、自分のペースでコツコツとやっていく事が得意な人が、他人と同じペースで一緒にダイエットをしてもストレスが溜まるだけでしょう。

最初の数日程度は頑張れるかもしれませんが、結局のところ「自分の生活」や「自分の性格」に合わないダイエットは長く続けることはできません

そして、ダイエットは出来るだけ長く続けなければ、うまく効果を得ることは難しくなります。

ダイエットの効果をうまく得るためにも、「自分の生活」や「自分の性格」を考慮して、無理なく続けていくことができるダイエットを選ぶことが大切です。

体の健康を維持しながら「自分の生活」や「自分の性格」に合ったダイエットをしていこう

「努力しているのに結果がでない人がやっているダイエットの失敗例」と「ダイエットを成功させるための基本的な考え方」についてお話してきました。

ダイエットを成功させるためには、体の健康を維持しながらダイエットをしていくことが大切です。

そのためにも、「十分な栄養」や「十分な睡眠」、「血行を良くする」など、ダイエットを成功させるための基本的な考え方を身につけていきましょう。

また、ダイエットは長く続けていかなければ、うまく効果を得ることはできません。

そして、ダイエットを長く続けていくためにも、流行りのダイエットや他人が絶賛しているダイエットでは無く、「自分の生活」や「自分の性格」に合ったダイエットを選ぶことが大切です。

まとめ

  • 自分なりに精一杯努力をしているのに、他の人とは違って何故かなかなかダイエットの結果が出ないという悩みを持った人は多い
  • ダイエットを成功させるためには、ダイエット方法よりも「ダイエットを成功させるための基本的な考え方」を理解しておく必要がある
  • ダイエットを成功させるためには、体の健康を維持しながらダイエットをしていくことが大切
  • ダイエットは長く続けていかなければ、うまく効果を得ることはできない
  • ダイエットを長く続けていくためにも、「自分の生活」や「自分の性格」に合ったダイエットを選ぶことが大切

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