1日断食で減ったのは「体脂肪」では無く「水分」であるという話

1日断食で減ったのは「体脂肪」では無く「水分」であるという話

断食(ファスティング)は、昔から人気のあるダイエット方法の1つです。

「何も食べなければ痩せる」という直感的で分かりやすい方法で、さらに短期間で結果が出やすいということが根強い人気の秘密ではないでしょうか?

しかし、準備食や回復食などの段階を踏まえた「正しい断食」ならともかく、知識や経験の少ない人がむやみに行う「間違った断食」に手を出すのはオススメできません。

今回は、断食というダイエット方法について考えていきます。

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1日断食で減ったのは「体脂肪」では無く「水分」である

たった1日だけの断食でも、体重を大きく減らすことは可能です。

しかし、残念ながら多くの場合は1日断食で減ったのは「体脂肪」では無く「水分」だと言えます。

冷静に考えれば分かりますが、脂肪1kgを減らすのに約7,200kcal消費する必要があるため、1日断食するだけではとても7,200kcalを消費できるはずはありません。

仮に、7,200kcalを消費できたとしても、体脂肪だけがうまく減ってくれることは無いでしょう。

では、「水分」が減ったとはどういうことなのでしょうか?

疑問

ここで言う水分とは、体内に蓄えられている「グリコーゲン」と結びついている水分のことです。

グリコーゲンとは、「血液」「筋肉」「肝臓」に蓄えられているエネルギーのことで、合計で約370g〜470gが蓄えられています。

さらに、グリコーゲン1gにつき約3g〜5gの水分と結びついているため、体内のグリコーゲンの重量は、最大で「470g X 6倍 = 2820g」と約3kgにもなるのです。

つまり、1日断食をすることでグリコーゲンが一切補給されず、体内のグリコーゲンがエネルギーとして消費され続けたため、体重が減ったということになります。

例えば、断食の期間で約200gのグリコーゲンを消費したとすれば「200g X 6倍 = 1200g」と、約1.2kgもの体重が減ったことになりますが、その内訳は「200gがグリコーゲン」で「1kgが水分」なのです。

そして、再び食事からグリコーゲンが補給されれば、直ぐに体重は元に戻るでしょう。

1日断食のデメリットを確認しよう

1日断食には多くのデメリットもあります。

そのどれもが、ダイエットの成功を遠ざけてしまうデメリットばかりです。

1日断食のデメリット
  • 【デメリット1】太りやすい体になる
  • 【デメリット2】筋肉量が減少する
  • 【デメリット3】何度も断食を繰り返してしまう

【デメリット1】太りやすい体になる

太りやすい体

断食で体に栄養が入ってこない状態になると、体は強い危機感を覚えて変化していきます。

具体的には、次のような体の変化が起こるのです。

断食で起こる体の変化
  • 脳や内臓の機能が低下
  • 体脂肪が蓄えられやすくなる

断食をすることで、体は脳や内臓の機能を低下させて、できるだけエネルギー消費を少なくするようになってしまいます。

つまり、カロリーが消費されにくい体になるのです。

さらに、脳や内臓の機能が低下することで、「集中力が無くなる」「疲れやすくなる」「風邪を引きやすくなる」などの悪影響も増えてくるでしょう。

また、1回の食事からより多くの体脂肪を蓄えるようになってしまいます。

簡単に言えば「太りやすい体」になってしまうのです。

【デメリット2】筋肉量が減少する

体にエネルギーが入ってこなければ、体内のグリコーゲンがエネルギーとして使われます。

しかし、体内のグリコーゲンを完全に使い切ってしまう前に、体は筋肉を分解してエネルギーを作り出し始めるのです。

つまり、断食をすれば筋肉量が減少してしまいます。

ダイエットの強い味方である「基礎代謝」は筋肉量と比例するため、筋肉量が減少すればそれだけ消費されるカロリーも低下してしまうでしょう。

消費されるカロリーが低下すれば、太りやすく痩せにくい体が出来上がってしまいます。

【デメリット3】何度も断食を繰り返してしまう

断食で減った体重のほとんどが水分なのですが、「体重が減った=体脂肪が減った」と勘違いしてしまう人は多いです。

その勘違いは、「断食をすれば直ぐに痩せる」という間違った自信を植え付けてしまいます。

結果的に、何度も断食を繰り返してしまうことになり、自分の体を少しずつ「太りやすく痩せにくい体」に作り変えていくことになるでしょう。

また、年齢を重ねるごとに「基礎代謝の低下」や「筋肉量の低下」するため、何もしなくてもダイエットの難易度は高まっていきます。

何度も断食を繰り返すことは、後々のダイエットにも大きな悪影響を与えてしまうのです。

長期間かけて「正しいダイエット」で痩せていこう

「1日断食で減ったのは体脂肪では無く水分であること」や「1日断食のデメリット」についてお話してきました。

断食ダイエットに限らず、1日〜数日ダイエットでは同様の結果になってしまうでしょう。

なるべく健康を維持しながら痩せていくためには、長い期間をかけてゆっくりとダイエットをしていく必要があります。

私がオススメする正しいダイエットの基本は次の通りです。

「正しいダイエット」の基本
  • 【正しいダイエットの基本1】食事制限
  • 【正しいダイエットの基本2】筋トレと有酸素運動
  • 【正しいダイエットの基本3】血行を良くする

【正しいダイエットの基本1】食事制限

食事

「食事制限」なんて言葉を聞くと、何だか難しそうなイメージがありますが、私がオススメする方法はとても簡単です。

体脂肪になりやすい「糖質」の食べる量を減らして、代わりに体脂肪になりにくい「タンパク質」の食べる量を増やしていくという方法になります。

糖質を多く含む食材
  • 白米
  • パスタ
  • パン類
  • めん類
  • 芋類
タンパク質を多く含む食材
  • 肉類
  • 魚類
  • 大豆製品
  • 鶏卵
  • 乳製品

主なメリットとしては、「食べる量を減らさなくても良い」や「タンパク質の方が栄養価が高いので体の調子が良くなる」です。

食べる量を減らす必要はないので、「ドカ食い」や「イライラ」、「ダイエットの挫折」の原因となるストレスはほとんど感じません。

また、糖質よりも栄養価の高いタンパク質を多めにとることは、健康維持に役立つでしょう。

タンパク質は、肌や髪、爪の材料となる栄養素なので美容効果まであります。

【正しいダイエットの基本2】筋トレと有酸素運動

筋トレ

正しいダイエットに「筋トレ」は必須であると言えます。

なぜなら、ダイエットをすると「体脂肪」と一緒に必ず「筋肉量」も減少していくからです。

筋肉量が減少すれば、ダイエットの強い味方である基礎代謝が低下してしまうため、それだけでダイエットの成功率がぐんと下がってしまうでしょう。

筋肉量を維持するためには、筋肉に強い負荷を与える「筋トレ」を行っていく必要があります。

さらに、なるべく早く体脂肪を落としたいなら「有酸素運動」も同時に行うべきです。

有酸素運動は、体脂肪をメインエネルギーとして使う運動なので、効率的に体についた余計な体脂肪を落としていくことができるでしょう。

「運動は苦手だ!」と決めつけずに、ダイエットを成功させるためにも「筋トレ」と「有酸素運動」はダイエットに取り入れていくべきです。

【正しいダイエットの基本3】血行を良くする

ダイエットの強い味方である「基礎代謝」は、血行を良くすることで高めることが可能です。

とはいえ、特に難しいことや時間がかかることをする必要は無く、いつもの生活を少し工夫するだけでも十分に血行を良くしていくことができます。

血行を良くするための方法
  • ストレッチをする
  • 水を多く飲む
  • 全身浴をする
  • 適度に運動をする
  • 適度に休息をとる
  • 悪い食生活を改善する

例えば、「水を多く飲む」という方法は、とても簡単です。

自宅に居るなら、1時間〜2時間に1回は必ず水を飲み、外出するならペットボトルに水を入れて持ち歩きましょう。

また、「ストレッチをする」や「全身浴をする」もあらかじめ時間を決めておくことで、とても習慣にしやすいのでオススメの方法になります。

自分の生活スタイルに合わせて、血行を良くするための最適な方法を探しましょう。

まとめ

  • 1日断食で減ったのは「体脂肪」では無く、グリコーゲンに結びついた「水分」である
  • 1日断食の主なデメリットには「太りやすい体になる」「筋肉量が減少する」「何度も断食を繰り返してしまう」などがある
  • オススメの正しいダイエットの基本は、「食事制限」「筋トレと有酸素運動」「血行を良くする」である

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