
サラダは、低カロリーで食物繊維も豊富なので、ダイエットに最適な食べ物だと言えます。
ダイエットを始めてたくさんサラダを食べるようになってから、うまく体重を落とせているという人も多いのではないでしょうか?
しかし、一方でほとんど毎日サラダしか食べていないのに、なかなか思うように痩せられないという悩みを持った人も一定数います。
頑張って低カロリーなサラダだけを食べているのに納得いかないですよね?
今回は、「サラダしか食べてないのに痩せない理由と対策」について考えていきます。
サラダしか食べてないのに痩せない理由と対策
早速ですが、サラダしか食べていないのに痩せない理由は、一体何なのでしょうか?
考えられる主な理由について1つずつ詳細を考えていきましょう。
【理由1】体が「省エネモード」になってしまった
低カロリーなサラダばかりを食べていると、体は深刻なカロリー不足になってしまいます。
痩せるためには体をカロリー不足にすることで、体についた余計な体脂肪をエネルギーとして使われることを期待するのですが、実際にはそうならないことが多いのです。
では、実際には体はどうなってしまうのでしょうか?
カロリーが極端に不足する日が続けば、体は「省エネモード」になってしまうのです。

私たちも生活資金が苦しくなってくると、飲食代や光熱費、交際費などの出費をできるだけ減らしていくのではないでしょうか?
それと同じことが体の中で起こるのです。
つまり、カロリーが極端に不足する日が続けば、体は脳や内臓の機能を低下させることでカロリー消費を抑えて、何よりも「生命維持」を優先するようになります。
結果的に、1日に消費されるカロリーが激減することになり、摂取カロリーと消費カロリーのバランスがとれてしまうことになるのです。
摂取カロリーと消費カロリーのバランスがとれた状態では、とても痩せていくことはできません。
【理由2】体の代謝が悪くなっている
私たちの体に脂肪をつけるのは、カロリーを持っている栄養素である「糖質」「脂質」「タンパク質」という三大栄養素です。
三大栄養素は、「代謝」されることで初めてエネルギーとなり、エネルギーにならなかった三大栄養素は脂肪として体に蓄えられてしまいます。
そして、三大栄養素を代謝するためには、主にビタミンBという栄養素が必要です。
つまり、摂取カロリーをいくら減らしたとしても、ビタミンBが不足していればカロリーはエネルギーにならずに、体に脂肪は蓄えられやすくなってしまいます。
摂取カロリーを減らすだけでなく、ビタミンBを積極的にとっていきましょう。
- 豚肉
- 大豆
- レバー
- 玄米
- ナッツ類
- 鶏レバー
- うなぎ
- 牛乳
- 鶏卵
- きくらげ
- かつお
- まぐろ
- さんま
- バナナ
- 鶏むね肉
【理由3】高カロリーな野菜を食べている
すべての野菜が低カロリーだとは限りません。
例えば、「イモ類」や「かぼちゃ」は高カロリーであり糖質も多く含まれているため、体脂肪になりやすい野菜だと言えます。
それ以外にも、高カロリーな野菜には注意が必要です。
- じゃがいも(蒸し):81kcal
- さつまいも(蒸し):140kcal
- 西洋かぼちゃ(焼き):122kcal
- えだまめ(ゆで):134kcal
- グリーンピース(ゆで):110kcal
- そらまめ(ゆで):112kcal
- とうもろこし(ゆで):99kcal
- れんこん(ゆで):66kcal
- ミックスベジタブル(冷凍):79kcal
- アボカド(生):187kcal
「アボカド」などの栄養価の高い食材であっても、やはりカロリーは高めなので食べすぎには注意していきましょう。
栄養価が高くても高カロリーな野菜は、なるべく少量にしておくことが大切です。
- 参考文献:「七訂食品成分表2020」(女子栄養大学出版部)
【理由4】冷たいサラダばかりを食べている
いつも冷たいサラダばかりを食べていませんか?
サラダに限りませんが、冷たい物は胃腸を冷やしてしまいます。
胃腸が冷えてしまうと、食べた物の消化や栄養の吸収が悪くなり、最悪の場合は消化不良で下痢をしてしまうかもしれません。
体に入ってくる栄養が減れば、やはり体が「省エネモード」になってしまうでしょう。
さらに、体全体が冷えて体温が低下することで、各内臓の働きも悪くなるため、結果的にダイエットの強い味方である基礎代謝が低下することになります。
冷たいサラダばかりを食べるのでは無く、温かいスープにしたり温かい飲み物と一緒に食べるなどの工夫をしていくことが大切です。
【理由5】カロリー不足で筋肉量が減少した
低カロリーなサラダばかりを食べていると、体に必要なカロリーが不足してしまいます。
体に必要なカロリーが不足すれば、体は「脂肪」を分解してエネルギーを作り出すのですが、実は脂肪だけでは無く「筋肉」も分解されてしまうのです。
基礎代謝は筋肉量と比例するため、筋肉の分解が進んで筋肉量が減少すれば、基礎代謝が低下することになるでしょう。
基礎代謝が低下すれば、1日に消費されるカロリーが減るため、痩せにくくなっていきます。
つまり、カロリー不足が続くことで、結果的に「痩せにくい体」になっていくのです。
ダイエット中の筋肉量の減少を食い止めるためには、「筋トレ」をして積極的に筋肉量を増やしていくことが最適だと言えます。
ダイエットには、必ず「筋トレ」を組み込みましょう。
【理由6】ドレッシングが高カロリー
野菜にかけるドレッシングにも注意が必要です。
いくら野菜が低カロリーでも、マヨネーズや高カロリーのドレッシングをたっぷりかけてしまっては、結果的に摂取カロリーが大きく増えてしまうでしょう。
野菜にかけるなら、ノンオイルドレッシングや低カロリードレッシングを使うべきです。
さらに、ポテトサラダやコールスローサラダ、マカロニサラダなどにはマヨネーズがふんだんに和えられていることが多いので、なるべく避ける必要があります。
また、野菜を調理するときの油なども、脂肪がつきにくいものを選びましょう。
【理由7】高カロリーな飲み物を飲んでいる
食事のカロリーばかりを気にして、飲み物に注意を払えていない人は多いです。
甘いジュースや缶コーヒーはもちろん、「果汁100%ジュース」や「スポーツドリンク」などには、とても高カロリーなうえ多くの糖質が含まれています。
「健康そうだから大丈夫!」と油断せず、必ず栄養成分表示の「糖質(炭水化物)」と「カロリー」を確認しましょう。
また、栄養成分表示は100mlあたりの表示になっているものも多いため、きっちりと1本あたりの糖質とカロリーを計算することが大切です。
なるべく、水やお茶などのカロリーが無いのものを飲むようにして、どうしても甘いものが欲しくなったときは、カロリーゼロのジュースを選びましょう。
サラダ以外にも「タンパク質」や「ビタミン・ミネラル」をとろう

「サラダしか食べてないのに痩せない理由」についてお話してきました。
サラダは、ダイエットに最適な食べ物の1つだと言えますが、サラダだけでは「体が省エネモードになる」「体の代謝が悪くなる」「カロリー不足で筋肉量が減少する」などの悪影響が出ます。
サラダ以外の物も食べて「タンパク質」や「ビタミン・ミネラル」などの体に必須の栄養素を積極的にとっていきましょう。
タンパク質は、肉や魚、大豆製品に豊富に含まれています。
なるべく低カロリーで抑えたいなら「豆腐」「鶏ささみ」などがオススメの食材です。
残念ながら、すべての種類のビタミンやミネラルを含んでいる食材は無く、基本的には色々な種類の食材に少しずつビタミンやミネラルが含まれています。
そのため、十分なビタミンやミネラルをとるためには、「色々な食材を少しずつ食べる」ということが大切です。
低カロリーな食事にこだわるよりも体の栄養バランスを整えた方が、結果的に順調に痩せていくことができるでしょう。
もっと早く痩せたいならウォーキングもしよう

ウォーキングは、最も手軽に行える「有酸素運動」の1つです。
有酸素運動の最大のメリットは、「脂肪」と「酸素」がメインエネルギーとして使われることなので、体脂肪を積極的に落とすことができます。
さらに、ウォーキングは背筋を伸ばし腕を大きく振ることで、全身の約80%の筋肉を動員する優秀な運動にもなるのです。
まさに、脂肪を減らして筋肉を維持するという、ダイエットに最適な運動だと言えます。
ウォーキングをする時間がとれないという人は、日常生活の中で歩く機会を増やして毎日8,000歩あるくことを目指しましょう。
まとめ
- サラダは、低カロリーで食物繊維も豊富なので、ダイエットに最適な食べ物
- サラダしか食べていないのに痩せない理由は、「体が省エネモードになってしまった」「体の代謝が悪くなっている」「高カロリーな野菜を食べている」「冷たいサラダばかりを食べている」「カロリー不足で筋肉量が減少した」「ドレッシングが高カロリー」「高カロリーな飲み物を飲んでいる」などが考えられる
- サラダ以外の物も食べて「タンパク質」や「ビタミン・ミネラル」などの体に必須の栄養素を積極的にとっていくことが大切
- もっと早く痩せたいなら、有酸素運動であるウォーキングも行っていく
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