筋トレをしている人であれば、可変式ダンベルを購入するかどうかで悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
可変式ダンベルさえ持っていれば、自宅でウエイトトレーニングをすることが可能です。
しかも、自由に重量を変えることができるので、自分の筋力や部位によって常に適切な重量で筋トレをすることができるでしょう。
とはいえ、もし直ぐに使わなくなってしまえば、可変式ダンベルもゴミになってしまいます。
今回は、IROTECの可変式ダンベルを1年間使った私の感想をお伝えしますので、可変式ダンベルを購入するか迷っている人の参考になれば幸いです。
可変式ダンベルは大きく分けると2種類ある
可変式ダンベルは、大きく分けると「プレート着脱式ダンベル」と「アジャスタブルダンベル」2つの種類があります。
まずは、簡単に2つの種類の可変式ダンベルについて簡単に見ていきましょう。
どちらの種類の可変式ダンベルにも良し悪しがありますが、今回は私が購入した「プレート着脱式ダンベル」を使ってみた感想になるのでご注意ください。
プレート着脱式ダンベル
可変式ダンベルと言われたら、まず始めに「プレート着脱式ダンベル」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
「プレート着脱式ダンベル」は、その名の通りプレート(重り)を着脱することでダンベルの重さを自由に変えることができる可変式ダンベルのことです。
筋トレの種目が変わるたびに毎回プレートの着脱する必要はありますが、プレートの組み合わせ次第で様々な重量に設定できるのが大きな強みだと言えます。
また、ほとんどのメーカーではプレートのみの販売も行っているため、今のプレートだけでは物足りなくなってきたタイミングで、プレートの追加購入をすることが可能です。
さらに、「プレートをそのまま使った筋トレ」や「バーベルのプレートとして流用」など、プレートならではのメリットも多々あります。
アジャスタブルダンベル
「アジャスタブルダンベル」は、最近大きくシェアを伸ばしてきた可変式ダンベルです。
「プレート着脱式ダンベル」との最も大きな違いは、わざわざプレートを着脱することなくダンベルの重さを自由に変更できることだと言えます。
プレートを着脱する手間が一切不要で、しかも一瞬でダンベルの重量を変更することが可能です。
とても便利な「アジャスタブルダンベル」なのですが、「価格が高い」や「サイズが大きい」などのデメリットもあります。
また、後で最大重量を追加変更することができません。
例えば、最大重量が30kgの「アジャスタブルダンベル」を購入すれば、30kgまでのダンベルトレーニングしかできないということになります。
なぜ可変式ダンベルを購入したのか?
私が可変式ダンベルを購入したのは、通っていたジムが休業したことがキッカケになります。
当時、私は24時間ジムに通って週3回の頻度で「筋トレ」をしていました。
ジムが休業になれば自宅で筋トレをするしかないのですが、私の家には筋トレをするための器具がまったく揃っていません。
ジムとまったく同じ環境を作ることは難しいですが、まずはダンベルを購入することで「自重トレーニング」と「ダンベルトレーニング」の両方を自宅で行えるようにしようと考えたのです。
そして、ジムでは様々な重量のダンベルを筋トレによって使い分けていたため、自宅でも複数のダンベルを購入する必要がありました。
とはいえ、ジムのように幅広い重量のダンベルを1つずつ揃えることはできません。
なるべく少ない予算と限られた部屋のスペースを考慮した結果、プレート着脱式の可変式ダンベルの購入を決めたのです。
可変式ダンベルを購入して良かった点
では、可変式ダンベルを購入して良かった点を1つずつ考えていきましょう。
以下は、可変式ダンベル(プレート着脱式ダンベル)を1年間じっくりと使用してみた、私の個人的な感想になります。
【その1】価格が安い
可変式ダンベルの最大の魅力は、価格が安くコストパフォーマンスに優れているところです。
例えば、私が使っているIROTECの片手20kgの2個セットのダンベルであれば、約1万2千円という低価格で購入することができます。
高いと感じる人が居るかもしれませんが、20kgまでの重量のダンベルを固定ダンベルで揃えていけば、可変式ダンベルの約2倍〜3倍の金額はかかるでしょう。
可変式ダンベルは、まさに「安く様々な重量のダンベルを手に入れたい!」という人には最適な商品だと言えます。
【その2】省スペース
自宅に筋トレ器具を置くことで、自分の部屋や生活スペースが狭くなってしまうことを心配している人も多いのではないでしょうか?
実は、筋トレ器具の中でも「可変式ダンベル」はとてもコンパクトな商品なので保管するスペースを使うことはほとんどありません。
例えば、私が購入したIROTECのダンベル(2個)であれば、プレートを付けた状態でも「40cm X 60cm」程度の省スペースに十分収まります。
机の下や部屋の隅にでも置いておけば、まったく気になることは無いでしょう。
固定式ダンベルを1つずつ揃えていくことを考えれば、比較にならないほどの省スペースでダンベルを保管することが可能です。
ただし、ダンベルはとても重い商品なので、棚の上や中に格納しておくのはオススメできません。
必ず、床の上に保管するようにしましょう。
また、省スペースで保管できる筋トレ器具の1つである「プッシュアップバー」もオススメです。
プッシュアップバーがあれば、「腕立て伏せ(プッシュアップ)」を高負荷にすることができるので、大胸筋を効率よく鍛えていくことができます。
【その3】ダンベルを使った筋トレの種目を多く覚えられた
実際に可変式ダンベルが家にあると、そのダンベルを徹底的に使い倒したくなります。
具体的には、YouTubeやブログからダンベルを使った筋トレの種目を覚えたり、正しいフォームや効率を良くするためのコツなどの勉強を始めるのです。
そして、勉強した内容をその場で直ぐに実践することができるのは大きな利点だと言えます。
結果的に、ダンベルを使った筋トレの種目やフォームを早く覚えることができました。
今では、鍛えたい筋肉のほとんどを、購入した可変式ダンベルのみで鍛えることができます。
もちろん、ジムにあるマシンやケーブル、バーベルなどを使った方が効率が良いこともありますが、自宅でいつでも全身の筋肉を鍛えられるのは大きなメリットではないでしょうか?
人によってはジムに通う必要が無くなるため、ジムの月会費をそのままお小遣いにすることもできるかもしれません。
【その4】設定できる重量の段階が多い
お恥ずかしい話ですが、実は、私は可変式ダンベルで設定できる重量の段階をあまり詳しく調べないまま購入しました。
「最適な重量に設定できなければ、軽めの重量でやれば良いか」という程度の気持ちで購入したのです。
しかし、その期待は良い意味で裏切られることになります。
例えば、私が購入した20kgの可変式ダンベルは、次の軸とプレートで構成されていました。
上記の軸とプレートを組み合わせてダンベルを作ることで、私の予想よりはるかに多くの種類の重量を設定することが可能だったのです。
具体的には、2.5kg〜20kgの重量を2.5kg毎に細かく設定することができます。
これだけ多くの重量を設定することができれば、常に自分に最適な重量で筋トレを行うことが可能です。
また、20kgの重量では物足りなくなってきたなら、追加で5kgのプレートを2枚購入するだけで2.5kg〜30kgの重量を2.5kg毎に設定することができます。
ちなみに、これらの組み合わせは、私が購入したIROTECの可変式ダンベルだけでは無く、多くの可変式ダンベルで採用されている組み合わせです。
とはいえ、例外的な組み合わせの可変式ダンベルもあるため、可変式ダンベルを購入するときは必ず「軸の重量」や「プレートの組み合わせ」を確認しましょう。
【その5】ジムに通う必要が無くなった
腕立て伏せやスクワットなど、自分の体重を使った「自重トレーニング」のみで効率よく全身の筋肉を鍛えるのはとても難しいと言えるでしょう。
効率よく全身の筋肉を鍛えるためには、重りを使った「ウエイトトレーニング」が必要不可欠です。
そのため、私は月会費を払ってでも「バーベル」や「ダンベル」、「マシン」や「ケーブル」などの設備が揃ったジムに通う必要がありました。
しかし、可変式ダンベルを購入したことで状況は大きく変わります。
具体的には、「自重トレーニング」と「ダンベルトレーニング」を組み合わせることで、自宅でも効率よく全身の筋肉を鍛えることができるようになったのです。
つまり、わざわざ月会費を払ってまでジムに通う必要が無くなりました。
私が通っていた24時間ジムの月会費は約8,000円だったので、ジムに通わなくなるだけで年間で約10万円もの費用を節約することができます。
年間で約10万円も節約することができるようになったので、今まで気になっていた筋トレ器具やギア、サプリなどにも積極的にお金を使えるようになりました。
ジムでの筋トレに強いこだわりがある人以外は、可変式ダンベルを購入するだけでジムに通う必要が無くなるかもしれません。
可変式ダンベルを購入して悪かった点
「可変式ダンベルを購入して良かった点」についてお伝えしてきました。
次は、反対に「可変式ダンベルを購入して悪かった点」について1つずつ考えていきます。
【その1】プレートを付け替えるのが面倒
これは購入前から予想していたことですが、やはりプレートの付け替えがとても面倒です。
筋トレの種目や鍛える部位、セット数などが変わる毎にカチャカチャとプレートを付け替えていく必要があります。
何かとプレートを付け替える機会や時間が多くなるため、筋トレの集中力を途切れさせたくない人や、インターバルの時間を短くしたい人には向いていないかもしれません。
プレートを付け替えるのが面倒になれば、重量を変えないまま同じ重量で筋トレをし続けてしまうでしょう。
そうなると、最適な重量で筋肉に負荷を与えることができなくなり、効率よく筋肉を成長させることができなくなります。
とても面倒くさがりの人は、同じ可変式ダンベルでも「プレート着脱式ダンベル」では無く「アジャスタブルダンベル」の方を購入することを検討してください。
また、プレートの留め具の代わりに「クリップ式カラー」に変更するのも良い方法です。
クリップ式カラーを留め具の代わりに使用することで、留め具をクルクルと回してプレートを着脱するという手間が一切無くなります。
【その2】プレートの留め具が緩むことがある
可変式ダンベルを使用していると、まれにプレートの留め具が緩むことがあるのです。
もちろん、プレートが外れてしまうような危険な事はありませんが、留め具が少し緩んでしまうためプレートがカチャカチャと音を立ててしまいます。
とはいえ、たったそれだけの事でも筋トレの集中を妨げるには十分だと言えるでしょう。
私の経験上、次のようにすることで対策が可能です。
上記のように、留め具に加えてプレート自体を上下に回すことで、プレートの締りをさらにキツくすることができます。
毎回行うには少し面倒ですが、この対策をするようになってからプレートの留め具が緩むことは無くなったのでオススメの対策方法です。
【その3】ダンベルの軸が長くて邪魔になる
固定ダンベルと比較すると、プレート着脱式ダンベルの軸はとても長いと言えます。
プレート着脱式ダンベルの軸が長いのは、「ダンベルに着けられるプレートの枚数をできるだけ増やす」という目的があるため、商品の性質上仕方が無いことなのかもしれません。
例えば、私が購入したIROTECのプレート着脱式ダンベルであれば、軸の長さは約40cmもありプレートを1枚しか着けていない状態でもかなりの長さがあります。
ダンベルの軸が長ければ、筋トレの種目によってはダンベルが体に当たったり、ダンベル同士がぶつかってしまうなどの可能性が高くなってしまうでしょう。
とはいえ、ある程度ダンベルを使い慣れてくれば、それほど気にならなくなるのも事実です。
軸の長いダンベルでも正しく筋トレができるように、何度も練習をしてコツを習得してしまえば問題はすべて解決してしまいます。
可変式ダンベルを使ったオススメの筋トレ
「ダンベルトレーニング」の大きなメリットの1つは、自重トレーニングでは鍛えにくい筋肉でも簡単に鍛えられることです。
自重トレーニングでは鍛えにくい筋肉をピックアップして、それらの筋肉を可変式ダンベルで鍛えられるオススメの筋トレをご紹介していきます。
【その1】上腕二頭筋(力こぶの筋肉)
上腕二頭筋は、力こぶでおなじみの筋肉です。
筋トレをしているなら、大きな力こぶを作っておきたいですよね?
自重トレーニングで上腕二頭筋を鍛えるのは難しいのですが、ダンベルさえあれば「ダンベルカール」という種目で簡単に鍛えることができます。
肘を固定した状態で、ダンベルを持った腕を上腕二頭筋の力で持ち上げていくだけでOKです。
とても分かりやすく、筋トレの初心者でも簡単に始めることができるでしょう。
【その2】三角筋(肩の筋肉)
三角筋は、肩の筋肉です。
鍛えていくことで肩幅が少しずつ広くなり、相対的に小顔に見えるようになってきます。
自重トレーニングで三角筋を鍛えるためには、とても難易度の高い種目を行う必要があるため、筋トレの初心者にはオススメできません。
しかし、ダンベルがあれば「サイドレイズ」という種目で手軽に三角筋を鍛えることが可能です。
サイドレイズは、ダンベルを持った腕を、肩の力だけで引き上げていく筋トレになります。
軽めのダンベルでも十分に効果があるので、きっちりと引き上げられる重量でやりましょう。
【その3】広背筋(背中の筋肉)
広背筋は、背中の大部分を占める筋肉です。
体の正面から見える筋肉ばかりを鍛えている人がいますが、つるんとした背中ではアンバランスなかっこ悪い体になってしまいます。
しっかりと筋肉のついた厚みのある背中を目指すべきです。
自重トレーニングでは広背筋を鍛えられる種目はとても少ないため、ダンベルを使った「ダンベルベントオーバーローイング」などの種目できっちりと鍛えていきましょう。
前かがみになり、広背筋の力だけでダンベルを持ち上げる筋トレです。
少し難易度が高めの筋トレですが、何度も練習して習得していきましょう。
まとめ
- 可変式ダンベルは、大きく分けると「プレート着脱式ダンベル」と「アジャスタブルダンベル」2つの種類がある
- 可変式ダンベルを購入して良かった点には、「価格が安い」「省スペース」「ダンベルを使った筋トレの種目を多く覚えられた」「設定できる重量の段階が多い」「ジムに通う必要が無くなった」などがある
- 可変式ダンベルを購入して悪かった点には、「プレートを付け替えるのが面倒」「プレートの留め具が緩むことがある」「ダンベルの軸が長くて邪魔になる」などがある
- 「ダンベルトレーニング」の大きなメリットの1つは、自重トレーニングでは鍛えにくい筋肉でも簡単に鍛えられること
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