
「食事制限」には、とても大きなダイエット効果があります。
しかし、実際には「食事制限の効果があまり出ない」「食事制限の効果が少しずつ低下している」などの悩みを持っている人も少なくないのではないでしょうか?
「食事制限」という努力や我慢をして頑張っているのに、思うように痩せられなければ「もうやってられない!」と途中でダイエットを諦めてしまうかもしれません。
ダイエットを諦めてしまう前に、今自分が行っている「食事制限」を一度見直してみましょう。
もしかすると、いつの間にか「間違った食事制限」をしており、体が省エネモードになってしまっている可能性があります。
体が省エネモードになってしまえば、ダイエットが成功する確率はぐんと低下するでしょう。
「間違った食事制限」を改めて「正しい食事制限」を行っていくことで、うまくダイエットを成功させていくことが可能です。
「間違った食事制限」をしていると体が省エネモードになる
間違った食事制限をしていると、体が省エネモードになってしまう可能性が高いです。
「体が省エネモードになる」とは、一体どういうことでしょうか?
簡単に言えば、体内に残っている「エネルギー」や「栄養素」の使用を節約して、なるべく消費しないようにすることです。
つまり、「間違った食事制限」により体内に入ってくる「エネルギー」や「栄養素」が極端に少なくなったため、「脳」や「内蔵」の機能を低下させて生命維持を優先するようになってしまった状態だと言えます。
例えば、「スマホの低電力モード」と似ているかもしれません。
スマホも残りバッテリーが少なくなってくると、バッテリーを長持ちさせるために画面を暗くしたり、処理速度を遅くしたりしますよね?
それと同じことが、私たちの体の中で起こってしまうのです。

では、「体が省エネモードになる」ことで、どんな不都合が起こるのでしょうか?
体が省エネモードになって「脳」や「内蔵」の機能が低下するということは、ダイエットの強い味方である「基礎代謝」が低下することを意味しています。
基礎代謝は、1日何もしなくても消費されるカロリーです。
つまり、食事制限でいくら「摂取カロリー」を減らしても、同じように「消費カロリー」まで減少していくという最悪の状態が起こります。
消費カロリーが減少してしまっては、ダイエットの成功は遠のいてしまうでしょう。
ダイエットを成功させるためには、「正しい食事制限」で体を省エネモードにさせないことが絶対条件だと言えるのです。
「正しい食事制限」のやり方を確認しよう
では、「正しい食事制限」をするためには、一体どんなやり方をすれば良いのでしょうか?
「正しい食事制限」のやり方について、1つずつ詳細を確認していきます。
【その1】食べる量を減らすのでは無く食べるものを変える

食事制限と聞けば、「食べる量を減らす」ことをイメージする人は多いです。
確かに位、食べる量を減らすほど摂取カロリーを抑えることができますが、同時に体に入ってくる「エネルギー」と「栄養素」も少なくなってしまうでしょう。
体に入ってくる「エネルギー」や「栄養素」が少なくなれば、やはり体は「省エネモード」になってしまうため、それは「間違った食事制限」だと言えます。
では、一体どうすれば良いのでしょうか?
私がオススメするのは、「食べるものを変える」という方法です。
具体的には、体に脂肪が付きやすい「糖質」を多く含む食材を控えて、代わりに体に脂肪が付きにくい「タンパク質」を多く含む食材を食べましょう。
例えば、「白米」の量を半分にして、代わりに「肉」のおかずを増やしたり「卵料理」や「納豆」などを食べるのはどうでしょうか?
食べる量や総カロリーが変わらなかったとしても、食べるものを変えるだけでも大きなダイエット効果を得ることが可能です。
さらに、一般的に「糖質を多く含む食材」よりも「タンパク質を多く含む食材」の方が栄養価の高いものが多いため、基礎代謝を高めてくれる効果も期待できます。
また、どうしても食べる量も減らしたい場合は、栄養素の不足を補うためになるべく栄養価の高いものを中心とした食事にしていきましょう。
私が特にオススメしたいのは「鶏卵」と「納豆」です。
鶏卵は「目玉焼き」や「卵焼き」、「ゆで卵」や「半熟卵」などの単体で食べても美味しく、さらに色々な食材と合わせる料理も多くあります。
納豆は、完全食と言われるほど栄養が豊富な食べものなので、どうしても苦手だという人以外は1日に1パックは食べて欲しいです。
そして、何より「鶏卵」も「納豆」のどちらも安く手に入れることができます。
無理なく毎日食べ続けるためには、値段の安さはとても重要なことではないでしょうか?
体を省エネモードにしないためにも、「食べる量を減らすのでは無く食べるものを変える」ということを意識した食事をとるべきです。
【その2】糖質制限をやりすぎない

「糖質」は、カロリーが含まれる三大栄養素の中で、最も体に脂肪が付きやすい栄養素です。
そのため、極端な糖質制限を勧めるダイエット方法が数多くあります。
しかし、そんな糖質制限をやりすぎることが、「体が省エネモード」に切り替わってしまう原因もになりかねません。
なぜなら、糖質は体のメインエネルギーになる重要な栄養素だからです。
体内の糖質が不足することで、体は生命の危機を感じて省エネモードになってしまいます。
また、「集中力が続かない」「体がダルい」「力が入らない」などの悪影響も出てくるため、そんな状態が長く続けば、もはやダイエットどころでは無くなってしまうでしょう。
糖質は、自分の体調を確認しながら少しずつ減らしていき、間違っても完全カットなどはしないように注意が必要です。
【その3】筋トレを取り入れる
「運動なし」でダイエットを成功させるのは、とても難しいと言えます。
なぜなら、食事制限だけでダイエットをしていると、脂肪と一緒に「筋肉」もどんどん減少していくことになるからです。
基礎代謝は筋肉量に比例するため、筋肉が減少するほど「痩せにくい体」になっていきます。
また、筋肉が減ってしまえば、スタイルが崩れて不健康な見た目にもなりかねません。さらに、うまく痩せることが出来たとしても、残念ながら自分が理想とする体型にはなっていないでしょう。

つまり、ダイエットを成功させるためには、ダイエット中に筋肉を減らさないように維持していくことが大切です。
筋肉を維持するためには、「筋トレ」が最適な運動になります。
ダイエット中に定期的に筋トレを行うことで、筋肉を維持できるだけでなく積極的に増やしていくことも可能です。
筋肉を増やすことができれば、基礎代謝は向上して「痩せやすい体」になっていくでしょう。
さらに、引き締まった理想的なスタイルに近づくこともできます。
「運動はしたくない」「運動は苦手」「体力が無いから無理」などの言い訳はせずに、必ず「筋トレ」を自分のダイエットに取り入れていきましょう。
【その4】基礎代謝を高めることを積極的に行う
いくら「正しい食事制限」を行っていても、普段の生活の中で基礎代謝が下がることをしていては何の意味もありません。
普段の生活の中でも、基礎代謝を高めることを積極的に行っていくことが大切です。
具体的には、「水を多く飲む」「朝日を浴びる」「眠くなったら体を動かす」などの、とても簡単なことを習慣にするだけでも十分に効果を得ることができます。
自分の生活スタイルを見直して、無理なく出来るものを習慣にしていきましょう。
- 1日3食きっちりとる
- 深呼吸をする
- 水を多く飲む
- 長い時間座り続けない
- 十分な睡眠をとる
- 全身浴をする
- 朝日を浴びる
- 眠くなったら体を動かす
【その5】大きなストレスが溜まることはやらない
どんなに「正しい食事制限」でも、大きなストレスが溜まることはやめておきましょう。
特に、自分の性格や生活に合わないことをするべきではありません。
例えば、何よりの楽しみである好物をずっと食べることができなかったり、毎日忙しいのに時間のかかる食事を作ったりするのは、大きなストレスが溜まってしまいます。
大きなストレスはいずれ爆発することになり、「ドカ食い」や「家族や友人とのトラブル」、「ダイエットの中断」などの原因になりかねません。

そんな状態が続けば、近いうちに「ダイエットの挫折」につながるでしょう。
どんなに効果的なダイエットでも、長く続けることができなければ成功することはできません。
ダイエットの内容は、自分の性格や性格を考慮して設定するべきです。
まずは、ダイエットの効果よりも「長く続けていくことができるか?」を基準に食事制限の内容を決めていくのが良い方法だと言えます。
ダイエットを成功させるためにも、自分に合ったものを選んでいきましょう。
「正しい食事制限」で無理をせずにダイエットしていこう
「間違った食事制限」をすることで、体が省エネモードになってしまうため、ダイエットの成功はぐんと遠のいてしまいます。
ダイエットを成功させるためには、体が省エネモードにならないように「正しい食事制限」をして、体を十分な「エネルギー」や「栄養素」で満たしておくことが大切です。
また、大きなストレスを溜め込んでしまわないように、自分の性格や生活に合ったダイエット方法を選ぶべきだと言えます。
ダイエット中も、自分の体と心の調子を確認して、無理をせずにダイエットを行いましょう。
まとめ
- 間違った食事制限をしていると、体が省エネモードになってしまう可能性が高い
- 体が省エネモードになって「脳」や「内蔵」の機能が低下するということは、ダイエットの強い味方である「基礎代謝」が低下することを意味している
- 正しい食事制限として「食べる量を減らすのでは無く食べるものを変える」「糖質制限をやりすぎない」「筋トレを取り入れる」「基礎代謝を高めることを積極的に行う」「大きなストレスが溜まることはやらない」などを行っていくのが良い
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